~本記事のテーマ~
- 「国家総合職はやめとけ」って言われるのはなぜ?
- 国家総合職って激務なの?
- 国家総合職の年収は低い?
国家総合職を目指そうと思ってますが、「やめとけ」って声を聞いて不安です。
なぜそんな評判があるのですか?
国家総合職って激務?
年収とか、労働条件がどうなのか知りたいです。
そんな疑問にお答えします!
国家総合職は、”安定の公務員”の中でもトップクラスの職種。
~国家総合職とは?~
国家総合職とは、中央省庁で働く幹部候補生。
政策の企画・立案などの重要な仕事を担い、業務の幅も広くなる。
「キャリア官僚」と呼ばれるポジションで、目指す受験生も多くなりますが、「やめとけ」との声が聞かれることもあります。
知人からもそうだけど、ネットでは「やめとけ」論が飛び交ってるよね。
めっちゃ勝ち組な気がするけど、なんでネガティブな声になるんだろう?
本記事は、そんな国家総合職のやめとけ論を徹底分析し、就職するメリット・デメリットを紹介します!
民間企業から公務員転職経験のある僕が、国家総合職職を徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
~この記事の概要~
- 国家総合職は省庁によって「激務」「ホワイト」が存在する
- 総合職は一般職よりも業務が多くて煩雑
- 給与水準&手当は充実し、安定の収入が期待できる
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『国家総合職はやめとけ』の声を集めてみた!
まずは、SNSや知人等から聞かれる「国家総合職はやめとけ」論の実態をチェックしてみましょう!
国家一般職への就職について、ネガティブな声を集めてみました!
- 激務で大変!
- 省庁によって当たり外れがある?
- 学歴がものを言う!
- ブラックでパワハラ?
- 天下りへの規制も!
- 試験が難しい!
激務で大変!
プライベート時間重視の人は国家公務員(総合職技術系)は絶対やめとけ……死ぬぞ
— sabataの煮付け (@sabata_LEO) February 16, 2022
「国家総合職は激務」との声は、多く聞かれます。
深夜残業や休日出勤などもザラ。
ただ、残業時間的には、省庁によってバラツキがあるので、「国家総合職=激務」とくくってしまうのは早計かもしれません。
省庁によって当たり外れがある?
そういえば就活時に国家公務員総合職受けてたけど、教授に文科省だけはやめとけよとか言われたな。
— 筋肉系エンジニア (@BigMuscle_jp) August 10, 2023
国家総合職は、省庁によって激務度の差が異なります。
財務省や文科省といったところは、長時間労働が噂されるところかと。
(※後にも詳しく解説)
学歴がものを言う!
国家総合職はやめとけ、あそこは東大法かそうじゃないかだ。せっかく頑張って勉強して受かったのに学歴でいじめられるぞ。
— ぎゃ! (@pandacmo) November 23, 2020
って同期(20卒)が言ってた
国家総合職は、国の中枢機関に近く、「学歴フィルター」などの悪しき文化が残ってる可能性があります。
上位大学以外の出身だと、気になってしまう点ですね。
国家公務員になると、根強い文化がありそうだよね・・・
「派閥争い」とかに、巻き込まれたらヤダな。。
早稲田、国家公務員総合職合格者数、3位で東大の1/3以上もいるのかと思ったけど、ここ数年は似た傾向のよう
— Каору Урата (@85urt) August 22, 2020
上位3大学で京大以外は減り続けている辺り(京大も減少傾向)、官僚の末期間が否めない
(激務に対する給与水準の低さ、それを実質的に補う天下りの厳格化、人事評価の不透明感で魅力が少ない) pic.twitter.com/UsnhRGKTBX
ブラックでパワハラ?
長時間労働を当然視するブラック職場で仕事の達成感も低い。さらに客(政治家)のパワハラ付きだからな。何やら人月商売のIT業界に近くなった→国家総合職試験への申込者数はこの10年で4割弱減った。霞が関からは人材流出も止まらない
— 木村岳史(東葛人) (@toukatsujin) August 16, 2022
崩れゆく国家公務員(2) 日本経済新聞 https://t.co/XjGych7uHh
国家総合職は、長時間労働のウワサは多く見られますが、「パワハラ」もあるらしいとのこと。
ただ、これはどの職種(または民間企業など)でもアルアルの話です。
許されることではないですが、「国家総合職だからヤバイ」というような考え方は、オススメしないかなと思います。
僕が勤めていた市役所でも、パワハラまがいなことをする人物は、いろんな部署にいました。
民間企業でもそうですが、どの職場にも「ヤバイ人」はいるので、何かあったら抱え込まずに、相談するようにしましょう!
(※公務員なら、人事担当部署に相談)
天下りへの規制も!
【国家総合職のデメリット】
— 高学歴の就活2chまとめ (@elite_job) November 10, 2019
・とにかく激務。早く正確に業務をこなすことを求められる。
・馬鹿なノンキャリが突っかかってくる。
・国民の目が厳しい。
・天下りに規制がかかりポストが不足。
・責任が重く、重圧がかかる。メンタル者も多い。
・転勤の頻度や範囲が多くて広範。
国家公務員の「天下り」問題についても、規制がかかったため、総合職就職へのネガティブな声もあります。
天下りの良し悪しは別として、「再就職」という面で期待を持つ人がいたのも事実。
ただし、天下りできてたのも、「トップクラスの人たち」という声もあります。
高学歴で出世していく傾向も見られ、上から順番となると、そもそも天下れるのは一握りだったのかなという印象です。
ぶっちゃけ国を動かしてる国家公務員の総合職の人たちってだいたいが東大とかだからトップまで登り詰めることは不可能。故に天下りすることはできない
— 玲 (@regulus_starry) October 22, 2019
試験が難しい!
国家公務員の総合職の試験ムズすぎて諦め
— ゆうき⊿(ユウキ⊿) (@marikka_hankey) November 11, 2017
国家総合職は、試験難易度も高くなります。
「諦めた」「無理だからやめとけ」的な声は多くなるでしょう。
ただし、省庁によっては、受かりやすいところもあるかと。
しっかり計画を練って取り組めば、総合職合格は可能です!
【やめとけの理由】国家総合職のデメリット!
「国家総合職はやめとけ」の真相として、就職するデメリットを分析していきましょう!
- 省庁によって激務
- 年収1000万はきつい?
- 学歴フィルターがある?
- 試験突破が難しい
大きな点で見ると、【激務・収入・試験難易度】は大きなところです!
省庁によって激務
国家総合職は、業務の幅が広く、省庁によっては長時間労働もザラです。
とくに、激務と噂される省庁はこちら。
- 財務省
- 文科省
- 経産省
OPEN WORKSの残業時間調査データにもありますが、【財務省・文科省・経産省】は時間外労働トップ3。
2019年に公開したデータなので、以降「働き方改革」等での改善傾向はあるでしょうが、業務内容によって長時間労働はアルアルかと思います。
僕の公務員時代もそうでしたが、絶対納期を守らないとまずい仕事があると、徹夜してでも完了しないといけません。
総合職の国会対応に当たると、業務量も多く、納期がキツイ仕事かなと。
財務省も、想像以上に膨大な業務を抱えることになるでしょう。
一方、業務量の面では、裁判所などのホワイトな省庁もあるので、自分の「仕事への価値観」を考えて選ぶと良いでしょう!
年収1000万はきつい?
国家総合職の年収は、公務員の中では上位クラス!
ただし、国家公務員全体(総合職・一般職)で見ると、平均年収が約677万円とやや物足りなさを感じるかもしれません。
民間平均に比べると高い水準ですが、難関試験を突破して勝ち取った総合職なら、もう少し期待したいところですよね。
その点、総合職の一般的なキャリアは、30代半ばから課長補佐等の役職についていくので、より高い年収が期待できるかと。
さらに、「1000万円超を目指したい」という方なら、本府省の管理職を狙っていくと良いでしょう。
学歴フィルターがある?
国家公務員の総合職と一般職ごっちゃにしてません?
— 張学良 (@VoltaireZXL) August 6, 2022
一般職には学歴フィルターないです。ボリュームゾーンはMARCHでしょうか。
学歴フィルターは総合職の話です。
大学別国家総合職“内定者”(官庁訪問通過)数は公開されてませんが、警察庁や財務省の幹部名簿を見るとほぼ全員東大法学部です。
国家総合職の試験では、「大卒程度・院卒程度」の区分しかなく、大学卒業(または同等の資格)以上が必須となります。
「学歴フィルター」となりますが、出身大学では原則判定されません。
出身大学についての真相は公表されてませんが、やはり高学歴者の入省&出世が多いのは現状です。
この点、国家総合職の合格には、「出身大学」というより、試験で得点する「学力レベル」が重要といえるのではないかと。
上位大学では、基礎&専門知識を備えており、試験で得点する能力を持っています。
出身大学で「引け目」を持つ必要はありませんが、強力なライバルから合格を勝ち取る意気込みは必要です!
試験突破が難しい
やはり、国家公務員の上位クラスである「総合職」は、ライバルたちも強力。
広い試験範囲から、難しい問題が出題されるため、合格を勝ち取るのは至難の業となります。
やる前から「やめとけ」という声は多いですが、1年以上かけて計画的に対策すれば、合格は不可能ではありません。
国家総合職の勉強時間は、1500時間が目安と言われます。
だらだら長期的にやるのはオススメしませんが、1年~1年半くらいで詰め込んでいくと効率的でしょう。
また、受かりやすい省庁もあり。
毎年、募集&応募人数は異なるため、「どこなら受かる」ということは言えませんが、次の点を考慮しておくと狙いやすい省庁は出てくるでしょう。
- 人気省庁は避ける
- 専門性の高い省庁は避ける
- 採用数が多い省庁をチェック
参考までに、2024年度採用は、以下の省庁の採用数は多かったです。
省庁 | 採用予定人数 |
---|---|
国土交通省 | 131人 |
農林水産省 | 124人 |
総務省 | 70人 |
国家総合職にはメリットもある!
一方、国家総合職への就職は、メリットもしっかりあります!
- 安定的な収入がある
- 福利厚生が充実
- 仕事のやりがいがある
- かっこいい
安定的な収入がある
国家総合職は、安定の公務員。
基本的に、リストラや倒産の不安はありません。
年功序列で、昇給制度もしっかりしてるので、年齢が上がれば収入も上がっていくでしょう。
福利厚生が充実
国家総合職は、福利厚生が充実しています。
通勤手当・住宅手当・賞与関連など、制度としてしっかり定められてるので、安心して働けるでしょう!
僕も公務員時代に感じましたが、基本給は低くても手当での収入が加算されて、それなりの年収になります。
~公務員の平均年収~
国家公務員 (全体) | 地方公務員 (全体) | 民間企業 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 約677万円 | 約658万円 | 458万円 (正社員523万円) |
平均年齢 | 42.3歳 | 42.1歳 | ー |
※給与水準算出根拠
- 地方公務員は平均給与より算出
(※参照:R4総務省資料) - 国家公務員は平均給与より算出
(※参照:R5人事院「国家公務員給与等実態調査」) - 賞与は国家公務員4.4か月分を基準とする
- 民間企業の平均年収は国税庁令和4年分統計参照
平均年収だけ見ると、「就職難易度のわりに微妙」と感じるかもですが、退職金制度も充実しています。
生涯的な収入を考えると、悪くないでしょう。
ローンが組みやすい
ちょっと細かい話ですが、公務員はローンが組みやすいです。
僕自身も経験ありますが、公務員だと金融機関の信用はバツグンで、住宅ローンはまず通るでしょう。
就職して数年の若手でも、「公務員」という肩書で、1000万レベルのローンも組みやすいです。
国家公務員なら、より間違いないかと。
「マイホームが欲しい」「新車が欲しい」という人などにとって、ライフプランは立てやすくなります。
仕事のやりがいがある
国家総合職は、国家機関の中枢で働く職員です。
企画・立案など、高度な業務も多く、「やりがい」のある仕事でしょう。
個人的な話をしてしまうと、民間企業の仕事の方が好きですが、「国のため」という大義を持って働けるのはやりがいを感じますよね!
かっこいい
友1「今度○○省との合コンあるんだけどさ、」
— Lisa🦇♥️ (@Li_lith_1016) January 3, 2022
私「行く!国家公務員総合職!日本一のエリート!!」
友2「珍しく乗り気じゃん」
私「だって全国資格難易度ランキングの1位だよ?!偏差値75だよ!女友達は○○省にいたけど男は初!わくわくすっぞ!」
友1のパイプに乾杯🍻 pic.twitter.com/Bw8R9FKRui
国家総合職の「エリートイメージ」は、世の中で根強いです!
難関試験であるのは間違いないですし、年収面でも魅力を感じる人は多いでしょう。
安定の公務員で、最上位クラスの総合職なら、合コンでモテるというのはアルアルでしょう。
国家総合職職はやめといた方がいい人!
国家総合職には、メリット・デメリットの双方あり!
そのため、どんな人にもオススメできるわけではありません。
以下に、「やめとけタイプ」と「オススメな人」をまとめます!
国家総合職はやめとけタイプ!
- 残業や休日出勤は避けたい
- 難しい仕事は避けたい
- 給料よりもライフワークバランス重視
- 受験勉強が得意ではない
国家総合職は、とくに企画・立案、国会対応などの仕事を担います。
「難しい仕事にもチャレンジできる」ような人がオススメでしょう。
仕事への価値感は、分かれるところです。
「バリバリ仕事して出世したい」というより、事務処理などの仕事が良いなら、国家一般職がオススメです。
また、省庁や担当業務によっては、激務も予想されます。
「働き方改革」で改善される傾向かと思いますが、一気には進展しないのが現状でしょう。
ライフワークバランスを重視したいなら、総合職の中でも残業時間が少ない省庁を狙うと良いですね。
総合職を狙うなら、試験勉強への覚悟も必要だよね!
国家一般職がオススメな人!
- 収入の安定を求める人
- 国のために働きたい人
- やりがいのある仕事がしたい人
- 受験勉強が好きな人
一方、国家一般職がオススメなのは、大きく分けて上記のタイプかなと。
やはり、
- 公務員の中でも高い給与水準
- 充実した手当類
- 安定したボーナス&昇給制度
- 退職金
などといった収入面でのメリットは大きいです。
国家総合職は、幅広くて難しい業務もこなさなければなりませんが、仕事にやりがいは感じられるでしょう!
【公務員の最高峰】国家総合職の目指し方!
国家総合職なら、仕事のやりがいも収入面も充実します。
いわゆる「勝ち組」となり、難関試験を突破するだけの価値はあるでしょう!
国家総合職の目指し方!
国家総合職の仕事に就くには、人事院で実施される国家公務員試験(総合職試験)に合格して、内定を勝ち取ることが必要です。
- 人事院の総合職試験合格
- 官庁訪問で内々定
総合職試験の会場は、
1次試験⇒全国各地
2次試験⇒区分によって東京・大阪中心
となります。
国家総合職試験の内容は、
- 基礎能力試験(多肢選択式)
- 専門試験(多肢選択・記述)
- 政策課題討議試験(グループ討議)
- 人物試験(個別面接)
- 英語試験(TOEIC等のスコアに応じて加算)
といったところ。
試験対策には、ざっくり1500時間以上の勉強時間が必要と言われ、1年単位での取り組みとなるでしょう。
予備校が合格への近道!
国家総合職合格には、予備校の利用がオススメ。
(≫公務員予備校の必要性はこちらで解説)
膨大な範囲の学習が必要で、多くの受験生との競争になるため、試験内容・重点科目を把握し、効率的に学習を進めることが大切です。
やはり、試験対策のプロである「予備校」の利用が、合格への近道となるでしょう!
まずは情報収集から!
国家総合職が気になるなら、まずは情報収集が大切。
仕事内容や、試験内容&日程等はよくチェックしておきましょう!
総合職の仕事や、試験内容が分からないと、判断できないもんね。
公務員の情報収集なら、手っ取り早いのは予備校の資料請求。
「予備校の資料請求って、入校のための広告パンフレットでしょ?」
と思う方もいるかもしれませんが、予備校によっては、広告だけでなく「公務員&試験情報の詰まった冊子」ももらえたりします。
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公務員を目指すかお迷いなら、最初にもらっておくと良いかなと思います!
- 公務員試験の流れや対策など「全体像」が把握できる!
- 予備校の学習内容や料金が分かる!
とくに、通信講座のクレアール ・大手LECの資料請求(無料)はオススメどころ。
公務員試験情報の掲載が多いので、地方公務員を目指すなら、まずはチェックしてみると良いでしょう。
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まとめ
「国家総合職はやめとけ」というネガティブな声もありますが、仕事のやりがい&収入面でのメリットは大きいです。
世間一般の給与水準と比べても、国家総合職は勝ち組!
職員になると難しい業務もありますが、仕事への価値観が合いそうなら、詳しく調べてみると良いでしょう!
まずは、情報収集して、
「国家総合職にやりがいを感じるか」「試験対策に対応できそうか」
といった「国家公務員の全体像」をチェックしておきましょう。
▼公務員の情報収集は予備校の資料請求がオススメ!
≫クレアール(公式HP)
(通信講座の有名どころ)
⇒公務員試験の全体像が分かりやすい!
≫LEC公務員講座(公式HP)(大手予備校)
⇒試験対策ノウハウが参考になる!