
社会人採用で、市役所への転職を目指しています。
面接で聞かれる質問は、どのようなものがありますか?
そんな疑問にお答えします!
本記事は、市役所に転職したいと考えている社会人の方向けの記事です。
~この記事は次のような方におすすめ~
- 市役所社会人採用の面接で聞かれる質問が知りたい。
- 公務員の面接ってどんなものか知りたい。
- 転職は初めてだから、どんな面接になるのか不安。
長い時間かけて公務員試験対策に取り組み、教養試験を突破~!!と思っても、まだまだライバルは多く、論文試験や面接試験もあるので最後まで気が抜けません!
市役所の面接は、人数が絞られた二次試験や最終試験で行われることが多いですが、特に近年、公務員試験は人物試験の重要度が増しつつあり、面接は合否を分ける重要な試験となります。

そこで本記事では、市役所社会人採用試験で聞かれる質問について解説していきたいと思います。僕が転職を目指した際に、実際に聞かれた質問を含めて紹介しますので、ぜひご参考にいただくとよいかと思います。
面接試験は一発勝負ですし、どうしても本番は緊張しがちです。しっかり受け答えして自分をアピールするためにも、どのような質問がくるかは想定しておくとよいですね。
本記事をお読みいただくことで、解決する内容は次のとおり!
- 市役所社会人採用の面接の質問内容が想定できる。
⇒面接のシミュレーションができる。 - 面接に対する不安が軽減する。
社会人から市役所を目指す方は、基本的な面接マナーは身につけているかと思いますが、もし一度確認しておきたいという方は下の記事をご参考にください。
市役所社会人採用で求められることとは?

まず、市役所社会人枠として採用される心構えとして大切なことを紹介しておきます。
本来なら、市役所としては新卒を採用し、業務で必要なことを教えて、定年まで長く働いてもらうのが一番よいのですが、なぜ社会人採用をするのだと思いますか。
その理由として考えられるのは、次のとおりです。
- 他の職場で培った能力を活かして市役所で活躍してくれる。
- 新しい風を吹き入れて、市役所の雰囲気、業務効率をよくしてくれる。
- 基本的なビジネスマナーを教えなくてもできる。
- 市役所職員で人数が少ない年代の補強。
市役所側は、上記のような人物を採用したいと思いますので、これに沿った人物として見られるよう対策をしていけばよいですね。
どこの面接を受ける際にも、相手の立場になって考え、どういった対策をしていくか考えるとよいのかなと思います。
ただし、自分をごまかしてアピールするという意味ではなく、表現の仕方を工夫しましょう。
これらの前提があるので、社会人採用として選ばれる人には高い期待があります。そのため、面接のような人物試験には大きな要求水準があると思って臨んだ方がよいですね。
市役所の面接で聞かれる内容と回答について

では、市役所社会人採用で聞かれる質問とはどのようなものがあるでしょうか。
社会人のあなたなら、学生時代の就活で経験はあると思いますが、一般枠の面接で必ず聞かれる3大質問がありますよね。このよくある質問は、社会人でも聞かれる可能性がありますので要注意です。
- 志望動機
- 自己PR
- 今までに力を入れてきたこと
⇒社会人なら前職での取り組みが聞かれやすい
社会人の場合、前職を辞めて市役所を志望することになるので、なぜせっかくの仕事を辞めてまで志望するかというところまで突っ込んだ内容が聞かれます。
民間の面接でもそうかもしれませんが、公務員試験の面接ならとくに、評価項目ごとに点数をつけて合否を決めることになりますので、これらの項目を意識しつつ面接の質問に回答していく必要があります。
面接の評価項目の代表的なものは次のとおりです。
- 積極性
- 社交性
- 信頼感
- 経験学習力
- 自己統制
- コミュニケーション力
など。
面接官は、これらの項目に点数を付け、合計点で採用していくことになると思いますので、話す内容・話し方など十分注意して対策していきましょう!
面接で聞かれる具体的な質問と回答のポイントは?

では、市役所社会人採用の面接で聞かれる質問内容と回答のポイントを具体的に解説していきましょう。
聞かれやすい質問は以下のとおりです。
なぜ前職を辞めて市役所を志望するのか?
「前職での仕事の様子」、「志望の本気さ」、を見る質問です。この部類の質問は、僕も詳しく聞かれました。
この質問に対し、前職の愚痴を言ってしまうのはNGです。
たとえば、
- 上司が嫌だった
- 人間関係が悪かった
- 残業が多かった
などということは、どこの職場にもあり得ることなので、「この人は我慢できない人なのかな」と思われてしまう可能性が高いです。
当然、前職が嫌で転職を考える人はいますが、ここはスマートに前職のよいところを言いながらも、市役所転職への熱い気持ち語りましょう。
公務員の安定感などを取り上げた消極的な答えもNGですが、もし、家庭的な事情で転職したいという方は、隠す必要はないのかなと思います。
僕は、「家庭の事情で地元に転職したい」ということは正直に話して、あわせて「前職の仕事は好きでしたが、市民に直接関われる仕事に魅力を感じる」ということを具体的に語っていきました。
市役所でのやりたい仕事や夢について語り、前向きな印象をつけましょう。
前職の給料はいくら?⇒下がるかもしれないけどよいか?

市役所(公務員)の給料は、民間企業の平均よりもやや低く設定されるようになっていますが、ちゃんと理解して受験しているかを確認されていると思います。
ちなみに、公務員の給料は決まりに従って算出するので、民間へ転職するときのように「いくらほしい」という交渉はできません。
お金の話なので答えにくいかもしれませんが、冷静に受け答えできるところを見せましょう。
転職について誰かに(家族に)相談しているか?

転職について、家族などの理解が得られているかを確認されています。
内緒で転職活動していて、内定をもらったはいいが家族(たとえば奥さんや親)に反対されて辞退というのは、市役所としては不本意ですよね。
採用側は、やる気やスキルがあって、ちゃんと入庁してもらえる人に内定を出したいものです。
あらかじめ、転職できる態勢を整えて望むのがベストです!
市役所に合格したら仕事は辞めれるか?

転職について、前職の会社の理解が得られそうか確認されています。
市役所も採用計画や予算がありますし、基本的に次年度4月入庁で採用試験します。
仕事の都合で4月入庁にあわせて辞めれないというのは、市役所はNGです。入庁までにちゃんと退職できる旨を説明しましょう。
なぜ新卒で市役所受けなかったのか?
よく聞かれる質問です。
たとえば、「大学時代は理系学部だったし、やりたい仕事があったので公務員という選択肢はなかった」とか、「まわりに公務員を目指す人がいなく、考えもしなかった」ということであれば正直に話せばよいと思います。
さらに、その上で「市役所に興味を持つようになった理由」を話すとスマートですね。
学生時代に公務員を目指さなかったことを責めている訳ではないので、基本的には聞かれたことに受け答えし、前向きな熱い気持ちをアピールできればよいかと思います。
もし、新卒でも受けたが駄目だった場合は、「当時は不合格でしたが、市役所で働くという夢を忘れることができず~」ということを、素直に語っていくとよいです。
公務員と民間の違いは何か?
公務員の仕事・役割をちゃんと理解しているかを確かめる質問です。
民間とは考え方も立場も異なります。
公務員としての義務は基本として押さえ、公務員と民間企業の違いから、社会に果たしている役割を整理しておきましょう。
関連質問で、なぜ民間への転職は考えなかったのかは聞かれる可能性があるので、準備しておきましょう。
なぜ本市を志望するか?

受験する市への本気度が確かめられます。
どこの面接でも聞かれる可能性が高い質問です。
家庭的な事情で地元の市役所がよいということであれば無理に隠さなくてよいと思いますが、地元愛をアピールしたり、受験する市が持つ課題や重点的に取り組んでいることをよく調べ、自分が活躍できる理由などと合わせて回答するとよいです。
前職でどのような仕事をやっていたか?

社会人経験者は、前職で得た経験・知識・技能などを活かして活躍してくれることを期待されます。
この質問が来たら、ひとまずはやっていた仕事内容を答えればよいですが、続いて「その経験をどう活かすか?」という内容が聞かれやすいので、セットで考えておきましょう。
前職で得た経験をどう活かすか?
繰り返しになますが、社会人経験者は、前職で得た経験・知識・技能などを活かして活躍してくれることを期待されます。また、その市にはなかったものを取り入れることができるので貴重な採用枠となります。
ここは大きな自己PRとなりますので、前職の経験などは簡潔に説明し、その市でどう活かしたいかを具体的に述べましょう!
どんな仕事をやってみたいか?
受験する市の仕事に対する理解度、やる気を見るための質問です。
各部門の業務内容や取り組んでいる課題をよく調べ、自分がやりたいことと結びつけるといいです。自分の過去の経験との整合性も考え、論理的に回答するようにしましょう。
何かスポーツをやっているか?趣味はあるか?

受験生の興味や傾向を知るためのもので、好きなスポーツや趣味、何かやっているサークルなどがあれば説明しましょう。
とりあえず質問に答えておけばよいですが、「学生時代に部活やっていた?その活動から得たものは?」ということを聞かれるかもしれないので、あわせて準備しておきましょう。
何もなくても、「特にありません。」だけでなく、何か代わりに取り組んでいることなどを話してアピールしましょう!
市役所の仕事はストレスのたまることも多いので、気分転換できる方法を持っていることも大切です。
最近の時事問題で関心を持った事柄は?
受験生の興味や傾向、ものの見方、考え方を知るためのものです。
普段からニュースをチェックし、常に情報収集しておくことが必要になります。また、用語などを正確に理解することも必要になります。
回答として取り上げる時事問題には、なぜ関心を持ったか、その事柄に対する自分の意見を述べられるようにしましょう!
自己PRをしてください。

定番の質問です。
自分をアピールするものなので、今までの経験や得意なことなど具体例を交えて述べましょう。
よく自己分析し、セールスポイントや仕事への意欲につなげられるように話を組み立てておくとよいです。
しっかり売り込みましょう!
あなたの長所、短所は?
受験生の傾向を見られるとともに、客観的に自己分析ができているかが試されます。
長所や短所をエピソードを交えて述べましょう。短所は、見方によれば長所にもなり得るようなことを挙げるのがベストですし、改善努力をしていること添えるとよいです。
短所が長所になることとは、例えば、「優柔不断な性格」と言わず、「ものごとを慎重に考えてしまって、決められないことがある」とすれば、印象も悪くないですし、逆に言えば、「慎重でリスクを回避できる人」というようにプラスの意味にもなります。
民間企業やほかの公務員試験も受けているか?
転職活動は複数取り組んでいることは普通にあることなので、隠す必要はなく正直に答えてよいかと思います。
ただし、第一志望であることは伝えましょう。
併願している会社や公務員について、仕事内容がばらばらであったり、転職する理由との整合性が取れないと説得力が欠けますので、論理的に説明できるようにしておきましょう。
たとえば、「地元に貢献したいと思っているから市役所を受けているが、他の民間でも貢献できる形があるので受けている。だけど、〇〇市役所で住民に直接関わる職場で働きたい」という熱い気持ちを語りましょう。
市役所の面接の質問対策におすすめの本を紹介!

市役所の面接を突破するために、面接に臨む際の基本をマスターすることと、質問に対する受け答えをしっかり準備しておかなければなりません。これらの対策には、何か参考書を持っていた方がよいです。
僕が使っていた参考書として、受験ジャーナルシリーズがあります。
雑誌形式の参考書ですが、受験情報などはもちろん、筆記試験だけでなく面接試験対策についても特集されています。僕はこの受験ジャーナルシリーズをほぼ全巻購入して利用していました。公務員目指すならおすすめの本です。
「公務員試験受験ジャーナル」は、本屋でも売っていると思いますし、一通りそろえるとよいと思います。通販なら楽ちんに手に入りますので、おすすめです。
面接対策に利用したいなら、下の「面接完全攻略ブック」だけでも手に入れるとよいと思います。
~以下、その他のジャーナルシリーズ~
あと、社会人採用の面接対策なら、下の参考書がおすすめです。
エントリーシート、論文、面接を総合的に対策できるノウハウが詰まっています。使っている人は多いかと思います。
面接に臨むなら時事対策は必須です。筆記試験や論文試験にも使うので、公務員試験対策するなら「速攻の時事シリーズ」の2冊はマストアイテムかなと思います。
(※試験前年度の2月頃に最新版が出るので、発売を狙って手に入れましょう!発売前なら、下の通販サイトから予約購入ができますので、早めに予約しておくことをおすすめします。)
まとめ

市役所だけでなく、企業での面接においても、まずは自己分析とその職場の研究はとても大切です。社会人で一度就活を経験している方なら大丈夫かと思いますが、市役所に受験する以上、3大質問である、
●「〇〇市のこんな仕事に魅力を持って志望しています。」(志望動機)
●「自分はこういう人間で、仕事にこんな風に活かすことができます。」(自己PR)
●「前職での○○の経験から、○○市の力を入れている事業に自分はこんな風に貢献できると思います。」(今までに力を入れてきたこと)
というのは、最低限、準備しておくのがマナーです。
また、社会人採用ではどう貢献してくれるかをアピールすることはかなり重要になります。
その他、聞かれる可能性が高い質問は予想できるかと思いますので、予測できる質問に対しては模範回答を作って、しっかり答えられるようにしましょう。
面接は自分をアピールするチャンスです。
思う存分、売り込んでいけるように準備しておきましょう!
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