~本記事のテーマ~
- 財務専門官の倍率ってどれくらい?人気なの?
- 財務専門官合格の難易度は?
- 財務専門官のボーダー・合格ラインは?平均点ってどれくらい?
- 財務専門官合格に必要なことは?
財務専門官を目指しています。
合格って難しいのでしょうか?
倍率やボーダーなどの情報が知りたいです。
そんな疑問にお答えします!
「財務専門官」とは、財務の専門職として働く国家公務員。
財政・金融等の分野のスペシャリストとして働くため、やりがいも大きい職種ですが、
「財務専門官って人気なの?倍率は高い?」
「財務専門官合格の難易度は高い?」
「財務専門官のボーダーってどれくらい?合格ラインは?」
「財務専門官に合格するにはどうしたらいい?」
といった「試験に対する不安」をお持ちの方も多いかと思います。
そこで本記事では、財務専門官を目指す方向けに、
- 財務専門官のボーダー・合格ライン・平均点
- 財務専門官の倍率(人気)・難易度
- 財務専門官合格に重要なこと
を紹介していきます。
民間⇒公務員転職の経験を持つ僕が、財務専門官について徹底解説しますのでぜひご参考にください!
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【人気は?】財務専門官の倍率・難易度を紹介!
まずは、財務専門官の試験倍率(人気)や難易度を見ていきましょう!
【人気?】財務専門官の試験倍率の傾向!
財務専門官採用試験の実施状況は、人事院HPにて公表されています。
(※参照:人事院HP「財務専門官採用試験」)
過去の試験倍率は以下のとおりです。
公務員 | (申込者数) | 第1次試験 受験者数 | 第1次試験 合格者数 | 1次試験 倍率 | 第2次試験受験者数 | 最終合格者数 | 2次試験 倍率 | 最終合格 倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年度 | (2,503人) | 1,449人 | 966人 (1.5倍) | 1.5倍 | 782人 | 597人 | 1.6倍 | 2.4倍 |
2020年度 | (2,796人) | 1,338人 | 911人 | 1.5倍 | ー | 560人 | 1.6倍 | 2.4倍 |
2019年度 | (2,961人) | 1,721人 | 850人 | 2.0倍 | ー | 526人 | 1.6倍 | 3.3倍 |
財務専門官は、毎年500~600人の最終合格を出していますが、ここ3年では倍率が2.4~3.3倍といったところ。
過去には、5倍を超える倍率で、人気が高いときもありましたが、現在は「公務員の中では倍率低め」と言えるでしょう。
1次試験を突破する倍率は、~2倍となっており、難易度は低めに見えます。
しかし、最終合格には「1次試験の結果+2次試験の結果」となるので、まんべんなく得点できるよう試験対策しておきましょう!
少し注意したい点ですが、財務専門官の内定を取るには、
- 採用試験(1次・2次)⇒最終合格
- 採用面接⇒内定
というように、内定までに二段階構成となっており、最終合格だけでは採用されません。
この採用面接において、最終合格者が内定を取れない「採用漏れ」がけっこうあります。
財務専門官の「採用漏れ」の傾向は以下のとおり!
~最近の財務専門官採用実績~
採用年度 | 合格者数 | 採用人数 | 採用率 |
---|---|---|---|
2021年度 | 597人 | 146人 | 24.4% |
2020年度 | 560人 | 144人 | 25.7% |
2019年度 | 526人 | 136人 | 25.9% |
財務専門官は採用率が25%程度と、かなりの採用漏れがあるように見えます。
最終合格を果たした精鋭ぞろいの中で、4人に1人が不採用です。
この数字の中には、「辞退者を見込んで最終合格者数を決定している」のはあるかもしれません。
しかし、最終合格したあとに不採用となる可能性はあるので、「採用試験で上位の成績を取っておく」「採用面接も気を引き締める」といったことを意識しておくと良いでしょう。
財務専門官の難易度!
財務専門官の難易度については、単純に比較できませんが、見るべきポイントは次の点かなと思います。
- 試験倍率(人気)
⇒公務員の中で見ると、財務専門官の倍率は高くない!(人気は高いとは言えない) - 試験内容(問題難易度)
⇒専門試験の配点比率が高い!より深い専門的な内容となり、学習難易度高め! - 受験生のレベル(質・出身大学)
⇒国家専門職のため、有名大学等からの受験も予想される。しっかり試験対策してくる受験生は多い!(=難易度高め)
ちなみに、財務専門官などの「国家専門職採用試験」では、合格点・平均点が公表されています。
1次の教養試験が共通の内容である国税専門官・労基Aと、平均点(素点)を比較してみましょう!
採用試験 | 教養試験 平均点 (素点) | 第1次試験 合格点 | 最終 合格点 |
---|---|---|---|
財務専門官 | 26.715 | 250 | 470 |
国税専門官 | 24.407 | 222 | 478 |
労働基準監督官A (法文系) | 24.225 | 244 | 375 |
財務専門官は、国税専門官・労基Aよりも平均点が2点以上も高くなっており、それだけ「高い得点を取る受験生」がいる結果かと思います。
受験生レベルの点から見ると、国家専門職の中で財務専門官の難易度は高めと言えるでしょう!
財務専門官に合格する人の出身大学は?
財務専門官採用試験において、合格者の出身大学の公表はありません。
ただ、国家公務員だけあり、それなりにレベルの高い大学の学生も受験することが予想されます。
学習難易度の高い専門試験の配点も多いので、しっかり試験対策しておく必要があるでしょう。
ちなみに、国家総合職試験では、東京大学・京都大学・北海道大学などの高学歴勢が多く合格しているようです。
公務員試験の難易度として最高位に位置づけられる「国家総合職」は、人気&難易度の高い試験と言えます。
【合格ラインは?】財務専門官のボーダー・平均点を分析!
財務専門官のボーダーや平均点などを見ていきましょう!
財務専門官採用試験については、過去の試験結果から「ボーダーや平均点」などが人事院HPに公表されています。
(※参照:人事院HP「財務専門官採用試験」)
~2021年度財務専門官採用試験 結果~
試験種目 | 平均点 | 基準点 (不合格基準) | 配点比率 | 平均点での 標準点 |
---|---|---|---|---|
基礎能力試験 (多肢選択式) ※教養試験 | 26.715 (満点40) | 12 | 2/9 | 111点 |
専門試験 (多肢選択式) | 24.825 (満点40) | 12 | 3/9 | 167点 |
専門試験 (記述式) | 53.012 (満点100) | 30 | 2/9 | 111点 |
人物試験 (面接) | ー | 総合判定が D・Eなら不合格 | 2/9 | A⇒177 B⇒140 C⇒100 |
~ボーダーを見る時の注意点~
財務専門官採用試験では、各試験種目のそのままの点数(素点)ではなく、平均点・標準偏差等を用いて算出した「標準点」を使います。
※参照:人事院HP「合格者の決定方法」
財務専門官のボーダー・合格点まとめ
財務専門官のボーダー・合格点をチェックするのは、けっこうややこしいので、重要ポイントをまとめておきます!
- 1次試験(教養・専門択一)のボーダーは6割前後!
※1次合格点は250点(標準点) - 最終合格点は470点(標準点)!
※すべて平均的な成績なら、500点程度になる! - 各試験で基準点(足切り)がある!
- 教養・専門択一試験
⇒40点(満点)中、12点未満は不合格!
※満点の30%未満 - 専門記述試験
⇒満点の30%未満は不合格! - 人物試験
⇒A~E評価のうちD・Eは不合格!
- 教養・専門択一試験
- 最終合格を決めるのは、各試験の合計標準点!
財務専門官試験では、
- 1次試験では、ボーダーの6割以上を取る
- 各試験、バランスよく試験対策する
※足切り対策&最終合格は合計点が使われる
といったことに注意しましょう!
財務専門官の平均点
財務専門官採用試験の平均点は、次のとおり!
試験種目 | 平均点 | 平均点での 標準点 |
---|---|---|
基礎能力試験 (多肢選択式) ※教養試験 | 26.715 (満点40) | 111点 |
専門試験 (多肢選択式) | 24.825 (満点40) | 167点 |
専門試験 (記述式) | 53.012 (満点100) | 111点 |
人物試験 (面接) | 非公表 | A⇒177 B⇒140 C⇒100 |
1次試験の「教養・専門試験(択一)」における平均点から計算すると、
平均点を取った人⇒標準点は278点
の得点。
第1次試験ボーダー(合格点)は250点なので、平均点を取れば合格点を上回ります。
つまり、平均点以上取れば、財務専門官の1次試験は突破できる計算となるでしょう。
ちなみに、すべての試験に平均的な点数を取ると、標準点の合計はだいたい500点になります。
専門試験が重要!?
ここからは参考程度ですが、財務専門官の1次で行われる択一試験において、教養または専門試験の重要度を比較してみましょう!
教養・専門試験(択一)の1問あたりで得点できる標準点は以下のとおり!
(※参照:人事院HP「合格者の決定方法」)
- 教養(択一)⇒6.13点/問
- 専門(択一)⇒6.84点/問
専門試験(択一)で多く得点した方が、合格に関わる「標準点」が稼げることになります。
これらの値は、試験問題や受験者等によって、毎年異なるものですが、「専門試験は配点比率が3/9と最も高い」ので、重要度は高くなる傾向でしょう!
ただし、専門(記述)・人物試験(面接)での採点は択一式とは異なります。
専門(択一)ばかり勉強すれば良いわけではないので、バランスよく試験対策すべきですね。
そして、最終合格にはやはり面接対策は重要!
公務員試験全体的に「人物重視」の傾向も出てきてますので、できる限り予備校等のプロの手を借りてしっかり対策しておくと良いかと思います。
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【財務専門官合格に向けて】採用試験の全体像を把握しよう!
財務専門官等の公務員試験合格を目指す上で、大事なことをまとめます。
公務員試験にチャレンジするなら、まずは全体像を知ることが超重要です。
国家専門職である「財務専門官」を目指す際に、見ておくべきポイント(全体像)は次のとおり!
- 財務専門官採用試験の流れ(内容・日程等)
- 財務専門官のボーダー(合格ライン)
- 財務専門官の試験対策方法
財務専門官採用試験の流れ(内容・日程等)を知ろう!
財務専門官の採用試験は、少し特殊な流れとなっており、
- 「財務専門官採用試験」に最終合格
⇒教養(択一)・専門(択一)・専門(記述)・面接試験 - 「採用面接」受験⇒内定
という感じになっています。
採用試験の最終合格後に「採用面接」があるのが特長的。
財務専門官合格を目指すなら、「どんな試験があるか?」、「試験科目は?」、「試験日程は?」などといったことはしっかり把握しておきましょう!
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財務専門官のボーダー(合格ライン)を把握しよう!
財務専門官採用試験の合格を目指すなら、ボーダーは把握しておくべき。
目指す試験の合格点や平均点を知っておけば、何をどれくらい勉強する必要があるのかが明確になります。
下記事でも詳しく解説していますが、財務専門官の試験結果(合格点・平均点等)は公表されているので、しっかり把握しておきましょう。
財務専門官の試験対策方法を決めよう!
財務専門官合格に向けて、試験対策方法を検討する必要があります。
- 予備校(通学・通信) ⇒おすすめ!
- 独学
- 通信教育
独学で財務専門官を目指すなら、参考書をひととおり手に入れて、コツコツ勉強を進めます。
ただし、財務専門官合格を目指すなら、公務員予備校の利用がおすすめ!
財務専門官採用試験は、専門試験(択一・記述)の配点が多く、専門対策の重要度が高くなります。
専門試験対策は難易度がやや高めになるので、独学よりも予備校利用で、確実に合格ライン突破を目指す方がベターでしょう。
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まとめ
財務専門官の倍率は、近年の傾向では2.4~3.3倍。
公務員の中では、人気が高いとは言えない倍率ですが、国家専門職だけあって、受験生レベルも上がり難易度は高めの試験と考えた方が良いでしょう!
また、財務専門官のボーダー・合格ライン・平均点等については以下のとおり!
(※2021年度試験参照)
- 1次試験(教養・専門択一)
- ボーダー⇒6割前後
- 合格ライン⇒250点(標準点)
- 平均点⇒278点(標準点)
- 足切り⇒素点で12点未満(40点満点)
※満点の30%
- 1次試験(専門記述)
- 足切り⇒満点の30%未満
- 最終合格ライン470点(標準点)
※すべて平均的な成績なら、標準点の合計は500点くらいになる。
財務専門官を目指すなら、倍率やボーダー、合格ライン、平均点といった難易度に関わることや、試験内容(日程・科目等)などの「全体像」を把握しておくと、試験対策が効率的になります。
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