~本記事のテーマ~
- 民間企業から市役所へ転職ってできるの?
- 民間から市役所転職する方法は?

民間企業に勤めているけど、市役所への転職ってできるのかな?
どうしたら転職できるんだろう?
そんな疑問にお答えします!
民間企業に勤めていて、公務員転職を目指す方は多いかと思います。
- 給料・退職金の安定性
- 地元で働ける(勤務地の安定性)
- 福利厚生の充実度 などなど
といった魅力を感じることも多いですよね。
本記事では、民間企業から市役所転職を目指す方法を紹介していきます。
僕自身は、地元で働きたいという思いが強く、民間から市役所転職を目指し、合格内定を勝ち取りました。
そんな経験も踏まえ、公務員転職について徹底解説しますので、ぜひご参考にください!
~社会人で公務員を目指す方がまずやるべきこと~
社会人が公務員を目指すときに、超重要なのが「情報収集」!
公務員や試験の全体像を把握するのにおすすめなのが、「公務員転職ハンドブック」です。

大手予備校クレアールが発刊している無料のハンドブックです。
これ一冊あれば、公務員試験の全体像がつかめるため、めちゃくちゃ役にたちます。
資料請求により無料で手に入るため、公務員を目指すなら、まずは手に入れておくことをおすすめします。
下の記事でも詳しく解説しています。
民間から市役所へ転職できるの?
まず結論ですが、民間から市役所への転職は可能です!
ただし、年齢制限があったり、職種によっては実務経験を求められることがあります。
市役所の募集要項を実際にみてみましょう。
参考までに、岐阜県岐阜市のHPで公開している2019年度中に行った職員採用を例にみていきます。
※以下、岐阜市HPより引用(抜粋)
~2019年度岐阜市職員採用試験要綱~
(民間企業等職務経験者より)
- 事務職
⇒昭和55年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人で、民間企業等における職務経験年数が6年以上ある人。 - 技術職(電気・機械・土木・建築)
⇒昭和55年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人で、民間企業等においてそれぞれの分野で設計・施工管理に携わった職務経験年数が6年以上ある人。
※建築は、さらに一級建築士の免許を有している人。
以上のように、「年齢制限」と、「職務経験」が受験資格となります。
ちなみに、社会人でも年齢が若ければ、職務経験者枠ではない「大学卒程度」の枠でも受験することができます。
ただし、初任給に職務経験が加算されない可能性があるので、気になる方は人事担当に確認すると良いでしょう。
大卒程度の受験資格は以下のとおり。
~2019年度岐阜市職員採用試験要綱~
(大卒程度より)
- 事務職
⇒平成2年4月2日から平成10年4月1日までに生まれた人で、大学を卒業した人または2020年3月31日までに卒業する人(同等の資格がある人)。 - 技術職(電気・機械・土木・建築)
⇒平成2年4月2日から平成10年4月1日までに生まれた人で、大学を卒業した人または2020年3月31日までに卒業する人(同等の資格がある人)。
民間から市役所への転職方法は?
民間企業から市役所へ転職するためには、
「希望する市役所の公務員試験に受かる」
ことです。
公務員試験は、かなりの受験者がいる中、高い倍率で合格を勝ち取らなければなりません。
前述の岐阜市の例で言うと、民間企業等職務経験の採用予定人員はそれぞれの職種で「若干人」とだけされています。
大卒採用の内定者で辞退者がいたり、良い人がいれば取るみたいな感じでしょう。
ちなみに、この年の最終合格者は、事務職で3名、技術職で3名のようです。
市役所の公務員試験は「各自治体ごと」で行うため、試験内容は受けたい自治体のHPで調べます。
【民間⇒市役所】公務員試験の内容は?
先にも述べたとおり、受けたい自治体によって試験内容は異なります。
基本的に、市役所など地方公務員の試験内容は、
- 筆記試験・・・教養試験、専門試験、論文試験
- 面接試験・・・個別面接、集団面接、集団討論等
となっていて、自治体によってどんな試験をするか決められます。
例えば、岐阜市2019年度試験の場合、次のような試験が実施されています。
<民間企業等職務経験者試験>
- 第1次試験
⇒教養試験、経歴審査、適性検査、論文試験 - 第2次試験
⇒個別面接(※複数回)
このうち、公務員試験対策のウエイトを占めるのは、教養試験、論文試験、個別面接です。
大卒程度試験の場合は次のとおり!
<大学卒程度>
- 第1次試験
⇒教養試験、専門試験、適性検査、論文試験 - 第2次試験
⇒個別面接(※複数回)、集団討論
このうち、公務員試験対策のウエイトを占めるのは、教養試験、専門試験、論文試験、個別面接、集団討論です。
民間企業等職務経験者の受験だと、筆記の専門試験と、口述試験の集団討論がなく、公務員試験対策としては少し範囲が狭くなります。
公務員試験対策の勉強時間について

公務員試験に受かるためには、一般的に1000時間以上の勉強時間が必要とされています。
「え!そんなに勉強しないといけないの!?」と思った方もいるかもしれません。
公務員試験では、とくに一次試験での筆記(教養・専門)の勉強範囲は広く、対策に時間を要します。
ただ、市役所の場合、とくに民間企業等職務経験者の受験では、専門試験を行わないところもあります。
その場合には、500時間以上の勉強時間で合格することは可能です。
500時間だと、一日3時間の勉強を続ければ、半年弱で受かる計算。
まずは、受けたい自治体の試験内容を確認し、早めにスケジュールを立てて取り組みましょう。
【実体験】僕が市役所への転職に成功した勉強時間
僕は、市役所の民間企業等職務経験者の事務職を受験しました。
試験内容は、
- 教養試験(専門試験なし)
- 集団討論
- 面接試験(×2回)
でした。
専門試験がないため、500時間以上の勉強時間が目安になるパターンです。
では、僕が実際に公務員試験の勉強をどれくらいしたかというと、
- 勉強期間は、筆記試験の半年前から開始
- 平日は通勤の合間(1日1時間程度)に勉強
- 土日はどちらか一日勉強(約7時間)
- 月に1回有給⇒一日勉強(約7時間)
といった感じでやっていました。
民間の仕事をしていましたし家庭の事情もあったので、勉強時間は、十分には取れなかったです。
そのため、半年で受験勉強に費やせた時間は約350時間ほどです。(ちなみに問題集を買って独学でやりました。)
「そんな短い時間で大丈夫なの?」と疑問を持つと思いますが、かなりポイントを絞って対策しました。
僕が意識した対策のコツを参考に紹介します。
ただ、公務員試験は甘くないですし、しっかりと勉強時間を取って試験に臨むのが良いと思います。
【公務員試験対策】民間から市役所合格のコツ!
では、基本的なことや僕の経験を踏まえて、市役所の試験対策を紹介します。
様々な受験勉強でも同じことは言えると思いますが、公務員試験に受かるコツはありますので、基本はしっかり押さえると良いと思います。
- 教養・専門試験(筆記)
- 足切りされないこと
⇒基準点を切らない! - 特異な分野では点数を稼ぐ!
- 足切りされないこと
- 論文試験
- 足切りされないこと
⇒名前・受験番号の記入漏れ、文字数不足、誤字脱字をしない! - 日々、情報収集を行い、どんなテーマにも対応できるようにしておく!
- 問題の趣旨を外さずに、問題提起、結論に至る筋道、結論を書く!
- 足切りされないこと
- 面接試験
- 足切りされないこと
⇒服装の乱れがない、ハキハキ話す、質問に対してとんちんかんな答えをしない! - 相手の目を見ながら、ゆっくりはっきり話す!
- 聞かれそうなことは予習しておき、スムーズに自信を持って話す!
- 足切りされないこと
- 集団討論
- 足切りされないこと
⇒全く話さない、場を乱す発言をしない、ハキハキ話す! - 一人目立とうとせず、無難にこなしていく!
- 協調性を大切にする!
- 足切りされないこと
上記のポイントでも述べましたが、「足切りされないこと」は重要です。
特に受験者が多い1次試験では、採用側も一人一人の個性を見るなんてのは現実的ではないでしょう。
そのため、教養試験や専門試験の筆記試験では、何点以下なら不合格というように足切りと呼ばれるものがある可能性が高いです。
その基準は、採用担当にしか分かりませんが、全くできない科目がないように、まんべんなく対策をしておく必要はあると思います。
また、予備校等で実施されている公務員模試は、試験本番前に受験しておくことがおすすめです。
以下に、公務員試験対策については詳しく紹介した記事がありますので、あわせてご参考にください。
~公務員試験対策のおすすめ記事~
- 予備校選びについて
- 教養試験対策について
- 教養対策⇒おすすめ参考書&問題集
- 論文試験対策について
- 面接対策について
- 集団面接対策について
- 集団討論対策について
【民間から市役所転職】筆記試験の対策におすすめの問題集!
公務員試験では、1次試験で行われる筆記試験が第一関門となり、その対策に多くの時間をかけることになります。
これを突破しなければ、全く話になりません。
僕は独学で勉強していましたが、おすすめの問題集や参考書があるので紹介します。
スー過去シリーズ
これはほとんどの受験生が使っている問題集です。
「新スーパー過去問ゼミ」を略して「スー過去」と言います。
過去問を用いて解説してくれるので、実戦さながらのトレーニングができます。
必要な科目を一式そろえるとよいです。
▼数的処理は畑中敦子シリーズ!
過去問500シリーズ
「過去問500」シリーズは、「最後の総仕上げ」で使っている人も多いと思います。
公務員試験前年度の2月頃、最新版が発売されますので、すぐに購入して一気に問題演習していきます。
「過去問500」は、今までに公務員試験で実際に出た過去問集で、けっこうなボリュームの過去問が掲載されています。
試験傾向を把握できますし、これを繰り返し解けば、公務員試験で戦える力がつくでしょう。
目指す公務員に応じて発売されますので、受験する自治体により、地方上級版と市役所版を使い分けるといいです。
最新最強の地方公務員問題 上級
「最新最強の地方公務員問題 上級」は、
- 分野ごとのポイントのまとめ
- 練習問題
という構成になっています。
赤シート付きで、
- 「ポイントのまとめ」で重要語句を覚える
- 問題演習
という感じで利用するとよいでしょう。
ポイントを絞って総おさらいができるため、短時間でまんべんなく力をつけていきたい方におすすめです。
(※時間をかけて勉強するなら、上に紹介のスー過去を各科目購入して対策していきましょう!)
【民間から市役所転職】予備校利用は合格への近道!

社会人から経験者枠等で公務員を目指すなら、試験対策のプロである予備校を利用するのが一番の近道!
予備校に通うと決めてしまえば、あとは予備校のカリキュラムに従って対策を進めていけばよいですし、サポート体制もあるので不明な点などは質問して解決していけばOKかと思います。
社会人なら、学習時間の都合がつけやすく時間効率の良い通信講座がおすすめ!
とくに、オンライン講座特化型の「アガルート」なら、比較的安価な料金で充実の学習が可能です。
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その他にも、公務員を目指した通信講座のおすすめ予備校はあります。
下記事で詳しく紹介していますので、あわせてご参考にください。
まとめ
民間から市役所転職へのポイントをまとめます。
- 民間から市役所への転職はできる。
- 受験資格の年齢制限や職務経験については、自治体ごとで決められる。
- 転職では、民間企業等職務経験者枠で受ける場合と、年齢が若ければ大学卒程度の枠で受けることもできる。
⇒受けたい自治体のHPでチェック! - 公務員試験対策は、多くの時間が必要!
⇒受けたい自治体の試験内容をHPで調べ、早めにスケジュールを立てて取り組む。 - 足切りされないように、どの科目も最低限の点数は取れるようまんべんなく対策する。
公務員になれるよう、がんばっていきましょう!!
~公務員を目指す方におすすめ記事~
- 社会人の方が公務員を目指すときにまず読むべき
- 公務員浪人でお悩みの方向け
- 公務員を目指す上で基本的なこと
- 公務員試験対策スケジュールについて
- 公務員予備校のおすすめ
- 公務員予備校の選び方でお迷いの方向け
- 公務員試験対策の問題集&参考書を探している方向け