~本記事のテーマ~
- 財務専門官の年収は?
- 財務専門官の初任給は?
- 財務専門官の年収って、公務員の中でどれくらいなの?
- 財務専門官の仕事って、年収1000万円は目指せる?
財務専門官って、どれくらいの給料がもらえるのでしょうか?
年収1000万円はいけますか?
そんな疑問にお答えします!
「財務専門官」とは、財務の専門職として働く国家公務員。
財政・金融等の分野のスペシャリストとして働くため、やりがいも大きい職種ですが、
「財務専門官って、年収は高いの?1000万いける?」
「財務専門官って、初任給は安い?」
「財務専門官の給料事情は?他の公務員と比べてどうなの?」
という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
就職するなら、給料事情は大事だよね!
そこで本記事では、財務専門官の年収を徹底調査し、実態を紹介します!
民間⇒公務員転職の経験を持つ僕が、財務専門官の給料事情を徹底解説するので、ぜ参考にしてみてください!
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財務専門官の年収を徹底分析!
さっそくですが、財務専門官の年収をみていきましょう!
【給料事情】財務専門官の年収は?
まず結論から言うと、財務専門官の平均年収は約666万円となります(令和5年4月時点、平均年齢42.4歳)。
財務専門官など公務員の給料は、法律に基づき、職種ごとの「俸給表」で定められます。
ホームページ等でも公開されているので、気になる公務員の年収はチェックしてみると良いでしょう!
財務専門官の年収に関わる手当類!
国家公務員である財務専門官の年収には、「手当類」も含まれ、給料への影響はわりと大きくなります。
財務専門官の諸手当は次のとおり!
~生活補助給的手当~
- 扶養手当(配偶者6,500円など)
⇒扶養親族のある職員に支給 - 住居手当(~28,000円)
⇒借家・借間に居住する職員に支給 - 通勤手当
⇒交通機関等の利用者(~55,000円)、自動車等の使用者(~31,600円)に支給 - 単身赴任手当(~10万円/月)
⇒異動等で単身で生活する職員に支給
~地域給的手当~
- 地域手当(支給割合~20/100)
⇒民間賃金の地域に勤務する職員に支給 - 広域移動手当(支給割合~10/100)
⇒官署間60km以上の広域医的な異動等を行った職員に、距離に応じて3年間支給 - 特地勤務手当(支給割合~25/100)
⇒離島などの官署に勤務する職員に支給。 - 寒冷地手当(~26,380円)
⇒寒冷地に在勤する職員に11月~3月に支給。
~時間外勤務・賞与等の手当~
- 超過勤務手当
⇒正規の勤務時間を超えた場合に支給 - 休日給
⇒休日等の正規の時間に勤務した職員に支給 - 夜勤手当
⇒正規の勤務時間として深夜に勤務した職員に支給 - 宿日直手当(~21,000円)
⇒宿日直勤務を行った職員に支給 - 期末手当
⇒6/1・12/1に在職する職員等に支給
~職務の特殊性に基づく手当~
- 俸給の特別調整額(~130,300円)
⇒管理・監督の地位にある職員に支給 - 管理職員特別勤務手当(~18,000円)
⇒管理・監督職員が、臨時または緊急の用務で週休日や深夜に勤務した場合に支給 - 特殊勤務手当
⇒著しく危険、不快、困難等の勤務に従事する職員に支給
※参照:人事院HP「国家公務員の諸手当」
財務専門官などの国家公務員の給料には、さまざまな手当が支給されます。
「基本給(初任給)が安い」と感じる方もいるかもしれませんが、手当類の支給があるので、年収は思ったより多いでしょう。
最初のうちは、住居手当・通勤手当・地域手当・超過勤務手当(残業)といったところが大きく関わってくるかなと思います!
財務専門官の初任給は?
財務専門官の初任給は235,440円。
(※R6.4月例、東京都特別区に勤務する場合の地域手当込)
地域手当の支給がない地域へ採用された場合は、196,200円です。
このほか、手当類(扶養・住宅・通勤・期末・勤勉手当等)の支給となります。
~初任給の手取りは?~
上記の初任給は、総支給額です。
(※総支給額⇒年収計算になるもの)
実際の手取り金額は、「総支給額ー控除額」となります。
控除には、
- 所得税
- 住民税
※昨年の収入から計算される。新卒なら初年度は基本的になし。 - 保険料(健康保険・年金保険)
※公務員は共済保険。「掛金」などという形で天引き。
といったものがあり、これらを差し引いた金額が手取り(実際にもらえるお金)となります!
財務専門官の退職金は?
国家公務員である財務専門官は、「退職手当」として退職金も法律(国家公務員退職手当法)でしっかり定められています。
令和4
年度退職者の退職手当支給実績(平均支給額)は次のとおり!
※行政職俸給表(一)適用者支給額
- 定年退職⇒21,114,000円
- 全体(自己都合等含む)⇒13,910,000円
財務専門官として定年まで働けば、それなりにしっかりとした退職金をもらうことができます。
財務専門官で年収1000万は可能?
「財務専門官で年収1000万円は目指せるの?」という疑問を持つ方もいるかと思います。
結論、財務専門官の仕事で昇進(出世)し、高い役職に就けば不可能ではないでしょう。
ちなみに、行政職俸給表(一)のもっとも高い給料が572,900円(10級21号)。
年収としては、単純計算で約930万円です。
これに手当類を入れたら、年収1000万円は可能でしょう。
内閣官房内閣人事局が公表している「国家公務員年収モデル」では、年齢・役職により、以下のような年収例が挙げられています。
(※参照:人事局HP「国家公務員の給与」)
モデル | 年齢 | 月額 | 年収 |
---|---|---|---|
係員 | 25歳 | 193,900円 | 3,178,000円 |
係長 | 35歳 | 273,600円 | 4,544,000円 |
本府省課長補佐 | 35歳 | 440,600円 | 7,314,000円 |
本府省課長 | 50歳 | 749,400円 | 12,659,000円 |
本府省局長 | ー | 1,074,000円 | 17,804,000円 |
あくまで一例で、参考程度に見ておくと良いですが、財務専門官に採用されてからの頑張りも大事ですね。
年収の高い役職に就けるのは、ほんの一握り。
しかし、仕事のがんばりに対して「評価制度」もあるので、前向きに頑張ると良いことあるかも!
評価により、昇格・昇給・ボーナスに影響します。
どうしても年収を増やしたい方は、副業や投資という選択肢もあり。
公務員の副業は原則禁止ですが、とくに投資活動なら問題なくできます。
- 株式投資
- 投資信託
- 不動産投資 など
最近は、貯金⇒投資という世の中の流れもあるので、いろいろとチェックしてみると良いでしょう!
【年収比較】財務専門官vs他の公務員・民間企業!
では、財務専門官の年収について、他の公務員との比較をしてみましょう!
(※令和5年調査より、賞与は4.5か月として算出)
平均年収 | 初任給 | |
---|---|---|
財務専門官 (行政職俸給表一) | 約666万円 (平均42.4歳) | 235,440円 ※地域手当なし ⇒196,200円 |
国税専門官 (税務職俸給表) | 約706万円 (平均42.0歳) | 269,640円 ※地域手当なし ⇒224,700円 |
国家一般職 (行政職俸給表一) | 約666万円 (平均43.0歳) | 218,640円 ※地域手当なし ⇒182,200円 |
都道府県 (一般行政・大卒) | 約679万円 | 187,686円 |
市 (一般行政・大卒) | 約651万円 | 184,524円 |
個人個人で手当の額などが異なるため、ざっくりとした年収は上記の感じです!
日本全体の平均給与は458万円と言われますので、公務員は高めの年収になります。
(※参照:国税庁HP「平均給与」)
財務専門官は、国家一般職と俸給表が同じですが、都道府県(地方上級)と比べてやや低く、市役所よりも高い年収相場です。
税務署で働く「国税専門官」は、年収高めですね。
公務員の中でも、財務専門官の年収は悪くないでしょう。
財務専門官の仕事内容は?
「財務専門官」の仕事内容も見ていきましょう。
その名のとおり、財務・金融のプロフェッショナルとして業務にあたりますが、仕事内容は多岐にわたります。
財務専門官の仕事
財務専門官の仕事は、財務・金融だけでなく、財産管理等の仕事もあります。
高いレベルで専門知識が求められることもあるので、難易度は高めの仕事内容といえるでしょう。
地域経済の発展・災害対応に関連した仕事などもあるので、責任もやりがいもある仕事です。
財務専門官の勤務地
財務専門官の職員の勤務地は次のとおり!
- 全国エリア別にある財務局
- 財務事務所
- 財務省
- 金融庁
など!
基本的には、全国のエリア別に採用された財務局管内にて働くこととなります。
転勤も基本的に2~3年周期で行われ、採用された財務局・福岡財務支局管内での異動となり、転居を伴うものor伴わないものもあるでしょう。
財務専門官職員に向いている人は?
僕自身、公務員を経験して感じたことですが、「公務員の仕事には、向き・不向きがある」ということ。
財務専門官の仕事は、知識やスキルが必要な仕事です。
以下に、財務専門官に「向いている人」の特長をまとめます。
~財務専門官職員に向いてる人の特徴~
- 速く正確に事務処理する能力。
- 向上心がある。
- コミュニケーション能力がある。
- 調整能力がある。
- 責任感がある。
これらがすべてではないですが、財務専門官の仕事に勤めていく上で大事な特長かなと思います。
【財務専門官合格に向けて】採用試験の全体像を把握しよう!
財務専門官等の公務員試験合格を目指す上で、大事なことをまとめます。
公務員試験にチャレンジするなら、まずは全体像を知ることが超重要です。
国家専門職である「財務専門官」を目指す際に、見ておくべきポイント(全体像)は次のとおり!
- 財務専門官採用試験の流れ(内容・日程等)
- 財務専門官のボーダー(合格ライン)
- 財務専門官の試験対策方法
財務専門官採用試験の流れ(内容・日程等)を知ろう!
財務専門官の採用試験は、少し特殊な流れとなっており、
- 「財務専門官採用試験」に最終合格
⇒教養(択一)・専門(択一)・専門(記述)・面接試験 - 「採用面接」受験⇒内定
という感じになっています。
採用試験の最終合格後に「採用面接」があるのが特長的。
財務専門官合格を目指すなら、「どんな試験があるか?」、「試験科目は?」、「試験日程は?」などといったことはしっかり把握しておきましょう!
公務員試験の全体像を知るなら、予備校のパンフレット請求がオススメ!
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公務員試験はライバルたちとの戦いです!
財務専門官に合格するなら、「効率」&「行動力」が大事!
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財務専門官のボーダー(合格ライン)を把握しよう!
財務専門官採用試験の合格を目指すなら、ボーダーは把握しておくべき。
目指す試験の合格点や平均点を知っておけば、何をどれくらい勉強する必要があるのかが明確になります。
下記事でも詳しく解説していますが、財務専門官の試験結果(合格点・平均点等)は公表されているので、しっかり把握しておきましょう。
財務専門官の試験対策方法を決めよう!
財務専門官合格に向けて、試験対策方法を検討する必要があります。
- 予備校(通学・通信) ⇒おすすめ!
- 独学
- 通信教育
独学で財務専門官を目指すなら、参考書をひととおり手に入れて、コツコツ勉強を進めます。
ただし、財務専門官合格を目指すなら、公務員予備校の利用がおすすめ!
財務専門官採用試験は、専門試験(択一・記述)の配点が多く、専門対策の重要度が高くなります。
専門試験対策は難易度がやや高めになるので、独学よりも予備校利用で、確実に合格ライン突破を目指す方がベターでしょう。
通信教育なら「ユーキャン」などが有名ですが、国家一般職や地方上級、市役所といったスタンダードな試験対策向けの講座を持ちます。
そのため、例えば「国家一般職と財務専門官を併願」する方なら、ユーキャンで国家一般職対策しつつ、足りない部分は問題集を買って補うとよいでしょう!
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まとめ
財務専門官の年収は、約666万円(平均年齢42.4歳)。
初任給などの給料ベースでは「安い」と感じる方もいるかもしれませんが、ほかにも各種手当あり。
年収としては、それなりに高めといえるでしょう。
財務専門官として勤める中で、昇進等により年収1000万円も不可能ではないので、高年収を目指すなら採用後の頑張りも大事かと思います。
まずは、財務専門官試験対策をコツコツがんばり、採用試験合格を目指しましょう!
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