
公務員を目指しています。
教養試験で数的処理は重要ですか?
どうやって対策するかも教えていただきたいです。

教養試験の数的処理は、とても重要な分野ですよ!
時間をかけて対策する必要がありますし、やれば確実に得点できるので、しっかり取り組んでいきましょう。
では、今回は数的処理の重要性や勉強法について解説していきますね!
◎数的処理の勉強法をマスターしよう!
公務員試験の教養試験で出題される数的処理って重要なの?

公務員試験のなかで、もっとも対策に時間がかかるのが教養・専門の筆記試験対策。膨大な範囲を勉強することになりますが、中でも数的処理はとても重要な分野です。
数的処理は次の3科目に分かれます。
◎判断推理
◎資料解釈
この3科目は、教養試験の中で出題数が多く、対策に時間もかかるため、試験1年前から取り組んでいくことをおすすめします。
ちなみにどれくらい配点があるのかというと、全40問中13~16問です。とくに数的推理と判断推理の割合は多いです。
気付いた方もいると思いますが、数的処理だけで3~4割の配点なんてかなり高いですよね。ということは、これらが完ぺきにできれば、合格率がぐーんと上がるのは目にみえます。
僕は社会人枠で市役所の試験を合格した経験がありますが、数的処理は完ぺきに解けるようにしました。もちろん、本番でも全問正解できたと思います。一次を通過する人はこの科目での得点を逃さないでしょうし、それくらい力を入れるべき分野です。
【公務員試験対策】教養試験の数的処理の勉強法を解説!

すでに対策を始めている方もいると思いますが、数的処理の3科目では出題される問題はどのようなものでしょうか?
次に、各科目の問題内容と勉強法を紹介します。
<内容>
サイコロやコインを利用した問題(確率、場合の数)、方程式の応用問題(割合、濃度)、図形問題など中学・高校で学習した数学の内容に関連した問題が出題されます。
<勉強法>
いきなり問題集を解いて学習できればベスト。
上記の単元で分からないところがあれば、解説が多い参考書を使って、一から復習するといいです。高校生や中学生が使う数学の参考書等を利用してもいいかと思います。
判断推理
<内容>
クイズやパズルのような問題が出題されます。解けるようになるのに慣れが必要です。
<勉強法>
ひたすら問題演習をしましょう。
初めのうちは、分かりそうだけど答えが導き出せないということが多いと思います。そんなときは答えをすぐ見るのではなく、「一度しっかり考える⇒解答・解説をよく読んで理解する」という流れを繰り返して、考える力を身につけていきましょう。
資料解釈
<内容>
図表やグラフの内容に対して、正しい(or誤っている)選択肢を選ぶ問題です。数値の比較(差や割合)や増加量(率)を計算する必要があるため、解くのに時間がかかるが確実に得点できる問題ともいえます。
<勉強法>
ひたすら問題演習しましょう。複雑な公式などは必要ないことが分かってきます。
四則計算(加減乗除)と割合が確実にできることが必要なので、繰り返し解いて、解答スピードを上げていきましょう。
この分野の対策は、とにかく「慣れ」が大切なので、数多くの問題を解くことが重要です。たくさん問題にふれていくと、解き方のパターンが理解できてきます。
パターンさえ覚えてしまえば、どの問題にも対応できるようになるため、数をこなして解答のスピードを上げていきましょう!
どうしても苦手な部分は出てくるかもしれませんが、その場合は基本的な問題ができるレベルになっていれば、他の受験生が確実に得点してくる問題は押さえられていることになるので大きく差をつけられることはありません。
繰り返し練習して、解答法をマスターしておきましょう。
数的処理の勉強におすすめの参考書を紹介!

公務員試験の勉強法としては、スーパー過去問ゼミ(スー過去)を利用することが王道ですが、数的推理、判断推理に関しては、いわゆる「ワニ本」が分かりやすいです。
それぞれの科目のおすすめ参考書を紹介します。
~数的推理・判断推理~
先にも述べましたが、「ワニ本」こと畑中敦子シリーズがおすすめです。
スー過去は徹底した過去問演習になってしまい、難しい分野だと挫折しがちになります。畑中敦子シリーズなら、しっかり問題演習もしつつ、分かりやすい解説があるためおすすめです。
この問題集は、科目ごとにシリーズがありますが、次の2冊ずつをそろえるといいでしょう。
●「数的推理の大革命」と「数的推理ザ・ベスト」
●「判断推理の新兵器」と「判断推理ザ・ベスト」
これらは、参考書色が強い前者(大革命・新兵器シリーズ)と、問題集色が強い後者(ザ・ベストシリーズ)となっており、ひととおりやるとかなり力がつきます。
まず一つ試しにやってみるなら、大革命と新兵器をやってみましょう!参考書色が強いといっても問題演習しながら解説されていくので、実践的な力もつきます。
~資料解釈~
スー過去一択です。過去問を例に挙げながら解説していく感じで、問題演習もしっかりできます。
公務員試験受験生は、スー過去はひととおり持っている人も多いです。参考書に迷ったら「スー過去」でいいと思います。
他の科目もそうですが、スー過去をそろえて3周ずつ取り組むのがおすすめです。
ちなみに、今のバージョンはスー過去5ですが、スー過去6が2020年9月頃から科目ごとに順番に出始めるようです。それまで待てるようなら最新版がいいでしょう(通販では予約販売となり、発売日以降に発送となりそうです)。
まとめ

公務員試験の教養試験は範囲が広く、対策にとても時間がかかります。そのため、すべての分野に全力をそそぎこむのではなく、試験傾向や自分の得意・不得意によって、重点的にやる分野と捨て科目を作っていくことも大切です。
本記事で取り上げた数的処理については、出題数が多く、対策をしていないと得点できないため、十分に時間を使っていく必要があります。数的処理の対策に有効な勉強法は、「問題演習」です。
数的処理で得点できないと教養試験を突破することは、不可能だと思いますので、苦手な方も「問題演習」を繰り返して得点できるようにがんばってください!
では、公務員試験まで長い道のりになると思いますが、コツコツ取り組んでいきましょう。
この記事が公務員を目指す方の参考になれば幸いです。