民間企業に勤めています。
公務員に転職したいのですが、どうしたらいいでしょうか?
そんな疑問にお答えします!
本記事では、公務員に転職したいと思う方向けの記事です。
~この記事は次のような方におすすめ~
- 公務員に転職したい!
- 民間企業から公務員に転職する流れが知りたい!
- 公務員に転職するために何をすればよいか知りたい!
学生時代に公務員を目指した方を除いて、民間企業に勤める方は、公務員なるためにどうしたらよいか分からない状況かと思います。
僕もそうでしたが、そもそも「公務員ってどんな人のこと?」といったことから分からない方もいることでしょう。
本記事は、公務員の基本的な知識もあわせて転職する流れを解説していきますので、公務員になるための全体像をつかんでいただけるかと思います。
僕自身、民間企業に勤めながら公務員試験を受け、転職を成功した経験がありますので、公務員に転職したい方はぜひご参考にいただくとよいかと思います。
公務員に転職にしたいなら、まずやるべきこと!
公務員に転職したい理由は、ひとそれぞれあると思いますが、転職を考えているなら、まずやるべきことがあります!
試験勉強を始める前に、以下のことから始めていきましょう!
- 公務員転職への全体像(流れ)をよく把握しておく!
- 公務員になりたい理由をもう一度考える!
- 公務員になるための試験対策の計画を立てる!
公務員転職への全体像(流れ)をよく把握しておく!
何事もそうですが、目標ができたら、どのような道筋になるかはよく把握しておくとよいですね!
公務員に転職したいと思ったら、どのような流れで転職していくかはまず頭に入れておきましょう!
公務員転職への具体的な流れは、あとに詳しく解説します。
公務員になりたい理由をもう一度考える!
公務員に限ったことではなりですが、転職する場合、
- なぜ転職したいか?
- 公務員でやりたいことは?
- 公務員に転職して、それを達成することができるのか?
といったことをよく考えておきましょう!
公務員のイメージで転職を目指す人もいますが、実際に転職を成功させても、「イメージと違う」などと辞めてしまうケースもありますので注意です。
公務員になるための試験対策の計画を立てる!
公務員になるために絶対に必要なこと!
それは、公務員試験に合格することです。
試験勉強の範囲は広く、長い道のりになるので、挫折する人も多いですね。
公務員は人気の職業でもあるので、ライバルも多く、ハイレベルな戦いとなります。
しっかり計画を立てて望まないと、公務員試験合格は厳しくなります。
公務員に転職するための流れ!
では、ここからは公務員に転職するための流れを具体的に紹介していきます。
公務員になりたいなら、転職への全体像を確認することは必須です。
以下にざっと流れをまとめます。
- 目指す公務員を決める!
- 試験区分を確認する!
- 試験の申込時期、試験日程・内容を調べる。
- 公務員試験対策の勉強方法を決める。
⇒予備校?独学? - 勉強を始める。
- 申込期間(出願期間)になったら、忘れずに申し込む。
- ひたすら勉強する。
- 1次試験を受験⇒突破!
- 2次試験対策
- 2次試験を受験⇒突破!
- (3次試験?)
- 合格!
- 合格後、今の職場に退職を申し出る!
- 退職⇒公務員へ転職!
大きくはこんな流れになります。
次に、実際に目指して行く際の具体的なステップを紹介していきます。
次の2段階に分けて解説していこうと思います。
~公務員転職へのステップ~
- 目指す公務員を決める!
- 公務員試験対策!
【公務員転職の流れ➀】目指す公務員を決める!
まずは、あなたが目指す公務員を決めましょう!
目標がなけれな何も始まりません!
なりたい公務員は?
まずは最初の段階として、どの公務員になりたいかを決めます。
公務員といっても、たくさんの種類があります。
~国家公務員~
- 国家総合職
- 府省庁職員
- 出先機関など
- 国家一般職
- 中央省庁
- 労働局などの地方機関
- 裁判所職員
- 総合職
- 一般職
- 国税専門官
- 財務専門官
- 労働基準監督官
- 外務専門官
- 衆議院/参議院事務局職員
・・・などなど!
~地方公務員~
- 都道府県職員
- 政令指定都市職員
- 特別区職員
- 市町村職員
- 警察職員
- 学校事務職員
・・・などなど!
公務員にはさまざまな種類がありますが、なりたいと思っても応募資格がなければ受験することができませんので注意です。
あらかじめ、HPなどで調べておきましょう!
公務員について詳しく調べたい人は、以下に参考となる本を紹介します。
まず、「公務員をめざす人の本」ですが、
- 公務員の種類と仕事の内容
- 受験対策など
- 採用状況
が中心に書かれており、公務員を目指すならまず読むべき本だと思います。
持っておいて損はない本ですし、目標(公務員)に関する情報は集めておくべきですので、後に紹介のジャーナルシリーズかどちらかは手に入れることをおすすめします。
もう一つは、公務員受験生が情報を集める際に利用する「ジャーナルシリーズ」も人気です。
ジャーナルシリーズは、年間通していろんなバージョンが発刊されますが、「公務員の仕事入門ブック」は、公務員を目指すことを考えたときに読むべきかと思います。
こちらもおすすめです!
公務員の試験区分は?
続いて、公務員試験の区分を紹介しておきます。
試験区分により、試験内容や年齢制限等が異なります。
- 大卒程度
- 一般枠
- 筆記試験:教養・専門・論文
- 年齢制限:30歳までが多い
- 社会人経験者・職務経験者
- 社会人枠
- 筆記試験:教養・論文
※専門職では専門試験があるかも!
※経験者論文試験があるかも! - 年齢制限:20代後半や30歳以上が多い
※「職務経験が〇年以上」となる場合が多い
- 高卒程度
- 筆記試験:教養・作文
※難易度は低め - 年齢制限:高校3年から21歳頃まで
- 筆記試験:教養・作文
- 短大卒程度
- 筆記試験(事務職):教養・専門・論文
- 年齢制限:30歳頃まで
- 資格免許職の募集もあり!
一般枠といわれる「大卒程度」や、「社会人枠」で公務員を目指す方が多いと思いますが、だいたい30歳くらいで年齢制限となることがあります。
目指す公務員の要綱を見れば、年齢制限について書いてあるので、興味があるものは調べてみましょう!
30歳に近い方は、一般枠か社会人枠で迷うと思いますが、
- 一般枠
⇒採用数が多いけど受験者も多い!試験範囲も広い! - 社会人枠
⇒採用数が少ないため、倍率が跳ね上がることがある!しかし、専門試験がない場合が多いため、対策はしやすい!
という特徴があるため、試験内容や出願者数の傾向などをみて、自分が受験しやすい方を選びましょう!
試験日程・申込時期は?
試験日程については、目指す公務員によって異なります。
HP等で確認するとよいですが、一部紹介しておきます。
- 4月後半:国家総合職(院卒・大卒)など
- 5月:裁判所事務官(院卒・大卒)、特別区(大卒)など
- 6月上旬:国家専門職(大卒)など
- 6月後半➀:国家一般職(大卒)
※下の地方上級・市役所Aとは別日程 - 6月後半➁:地方上級(県・政令市)、市役所A日程
※地方上級と市役所A日程は同日 - 7月:市役所B日程
- 9月:市役所C日程、国家公務員経験者(社会人)
- 10月以降:一部の市役所
公務員試験は、例年4月後半から始まっていきますので、興味のある公務員については、過去の試験時期を確認しておきましょう!
各試験の申込時期は、試験日の1か月ほど前になりますので、早めに準備しておくとよいですね!
【公務員転職の流れ➁】公務員試験対策について!
目指す公務員が決まったら、公務員試験対策です!
ここからが長い道のりになるので大変です。
でも、しっかり戦略を練って計画的に勉強していけば、合格を勝ち取ることは可能なので、がんばっていきましょう!
試験内容は?
公務員試験で行われるのは、基本的には以下の内容となります。
- 1次試験
- 教養試験
- 専門試験
※社会人枠では専門試験がない場合もある!
- 2次試験
- 論文試験
- 集団面接、グループワーク等
- 3次試験
- 個別面接
この内容は目指す公務員によって異なりますので、HP等で出ている過去の試験要綱を確認して対策を進めましょう!
このうち、1次試験で行われる教養・専門試験の筆記対策に多くの時間を使うこととなります。
公務員試験対策のポイント!
公務員試験では、大きく分けて筆記試験と面接試験(人物試験)があります。
先にも紹介しましたように、1次試験で教養・専門の筆記試験、2次試験で論文試験や面接、グループワーク等を行うところが多いです。
3次試験は個別面接で最終試験となることが多いですが、国家公務員等で試験合格後、官庁訪問(面接試験と同等)して内定を取るといった形もあります。
公務員試験の具体的な内容については、ざっとですが以下の感じとなります。
~筆記試験~
- 教養試験
⇒学校で習うような国語・数学・理科・社会・英語の試験 - 専門試験
- 事務系
⇒法律・経済・行政分野の科目。 - 技術系
⇒土木・建築・機械・電気等の専門分野の科目。
- 事務系
~面接試験~
- 個別面接
⇒面接官複数人×自分 - 集団面接
⇒面接官複数人×受験生複数人 - グループワーク等
⇒受験生複数人で決められたテーマについて話し合い、結論を発表する!
これらの試験対策はかなり膨大な量になりますし、やみくもに取り組んでいるとライバルにも差をつけられかねません。
試験を突破するには戦略が大切です!
たとえば、1次試験の教養では、範囲は膨大になりますが、科目によって配点の大小があります。
配点の大きな科目は重点的に勉強するなどして、効率的に点数を稼ぎましょう!
各試験対策については、以下に詳しく解説した記事がありますので、興味のある方はぜひご参考にいただくとよいかと思います。
~公務員試験対策のおすすめ記事~
- 予備校選びについて
- 教養試験対策について
- 教養対策⇒おすすめ参考書&問題集
- 論文試験対策について
- 面接対策について
- 集団面接対策について
- 集団討論対策について
勉強方法を決める!
目指す公務員が決まり試験内容を把握したら、公務員試験を突破するために、どのような手法で取り組んでいくか決めていきましょう!
勉強法については、次の2タイプとなります。
- 公務員予備校を利用する!
- 通学制予備校
- 通信講座
- 独学で勉強する!
あなたの時間的な都合、勉強スタイル、経済的な事情等に応じて、どのように対策を取るか、どのようなスケジュールで勉強していくか計画を立てましょう!
公務員試験は、民間の就活とは異なり、教養・専門・論文といった特殊な試験を受験することになるため、予備校を利用することが合格への近道となるでしょう。
予備校なら、教養や専門の勉強だけでなく、2次試験以降の論文・面接の対策も充実しているものが多いです。
また、通信制の予備校なら家でも学習できますので、仕事をしながら勉強される方などは利用するのもありかと思います。
予備校費用は、ざっくり10~40万くらいになります。
▼社会人におすすめの予備校
▼独学でチャレンジする方向け
公務員試験対策にかかる時間!
勉強方法が決まったら、ひたすら勉強です!
教養・専門の筆記試験で大半の受験生がふるいにかけられます。
先にも述べましたが、公務員試験対策のうち特に時間をかけ、力を入れて取り組まないといけないところです。
筆記試験対策を中心に、公務員試験対策には時間がかかります。
目安ですが、時間にして1000時間以上(市役所等で専門がなければ500時間以上)の勉強をしないといけません。
早くて半年~1年、勉強時間が確保できない場合は1年以上かかることもあるでしょう。
公務員になりたいと思ったら、早めに行動することが大切です!
僕は市役所の社会人枠を受けて合格しましたが、筆記は専門なしの教養試験のみの受験で、半年くらいは勉強しました。
参考書を買って独学で合格しましたが、確実に合格を勝ち取りたいなら、予備校を利用する方が可能性は上がると思います。
エントリーシート作成について!
先にも述べましたが、公務員試験の申込時期については試験日の1か月ほど前になります。
気になる公務員があれば、HP等で過去の試験要綱をみて、時期を把握しておくとよいです。
(※新卒枠と社会人枠の日程が異なるものもあるので注意!)
この申し込み時に提出するエントリーシートはとても重要になります。
エントリーシートは、筆記試験を突破した後の面接にも使われますので、時間をかけて作成しましょう!
受験年度の要綱が出て、日程が決まったら、早めに手を付けていくとよいですね!
とにかく、公務員試験は申込をしないと受験できないので、「出願期限が過ぎてしまった!」というようなことにならないよう注意しましょう!
合格が決まってもハメを外さない!
長い公務員試験対策の後、試験が終わると合格発表はホームページで公開されるか、郵送で合格通知が来ます。
合格・内定を勝ち取れば、晴れて公務員です。
採用が決まったからと言って、気を緩めるのではなく、公務員になるという自覚を持って節度ある行動を心がけましょう!
まずありえませんが、万が一、何か大きな問題を起こして内定取り消しなんかになれば、せっかくの努力も水の泡です。
十分注意して過ごしましょう!
公務員を目指す社会人向けのおすすめハンドブックを紹介!
あなたが市役所への転職を目指しているなら、まず情報収集からです。
- 公務員の種類・職種はどのようなものがあるか?
- 受験資格・受験区分は?
- 転職ルートは?
- 試験内容は?
などなど・・・
これらの情報はしっかり整理できているでしょうか?
目指すものの実態が分からないうちは対策の取りようがありません!
公務員を目指すなら、まず公務員について情報収集するところから始めましょう。
そんな情報収集におすすめなのが、「社会人のための公務員転職ハンドブック」。
64ページほどの冊子となっていて、公務員に関わる情報が凝縮されて詰まっています。
- 公務員の種類・職種
- 受験資格・受験区分
- 公務員への転職ルート
- 試験内容・例題
- 社会人経験者採用試験について
- 合格体験記
などなど・・・
正直、有料級じゃないかと思うのですが、公務員予備校クレアールが出している無料のハンドブックです。
上記の内容を見ても分かるかと思いますが、これだけ有益な情報が入っているハンドブックが無料で手に入るのに、もらっておかないと損ですね。
お世辞抜きに、僕が受験するときにこのハンドブックの存在を知っていたら、もっと楽に情報収集できていたな・・・と思います。
このハンドブックは以下のフォームから簡単に無料請求可能。
「なぜ無料なの?」って疑問に思うかもしれませんが、発刊しているクレアールも予備校の宣伝の一環で無料配布しているため、クレアールとしてもメリットがあるのでしょう。
とは言っても、僕の経験上、その後の勧誘の電話などはほぼなかったですね。
▼ハンドブック請求方法等は下記事でも解説!
ただ、このクレアールは個人的には、受講にもおすすめ予備校です。
通信講座に特化した予備校なので、自宅で気軽に勉強でき、忙しい社会人にも時間効率よく学習できるでしょう。
まとめ
公務員に転職するための流れを解説しました。
公務員に転職したいなら、まずは全体像(流れ)を把握することから始めましょう!
本記事でも紹介した無料ハンドブックは、社会人から公務員へ転職しようという方にぴったりの情報誌です。
簡単に請求できますし、無料なので持っていないと損かと思います。
まず情報収集から始めましょう!
公務員になるための試験対策は時間がかかりますし、ライバルも多いです。
膨大な範囲の勉強を続けていくのは大変ですが、戦略をしっかり立て、スピード感を持って対策していけば合格に近づけるはずです。
公務員に転職したいと考えたら、すぐに行動してライバルに差をつけていきましょう!
~公務員を目指す方におすすめ記事~
- 社会人の方が公務員を目指すときにまず読むべき
- 公務員浪人でお悩みの方向け
- 公務員を目指す上で基本的なこと
- 公務員試験対策スケジュールについて
- 公務員予備校のおすすめ
- 公務員予備校の選び方でお迷いの方向け
- 公務員試験対策の問題集&参考書を探している方向け