
市役所を目指しています!
教養試験対策について、どうやって進めたらいいか教えてください。
そんな疑問にお答えします!
本記事は、市役所を目指す方向けの記事です。
~この記事は次のような方におすすめ~
- 市役所を目指しているけど、教養試験対策のやり方が分からない!
- 教養対策にどれくらい時間がかかるか知りたい!
- 教養対策におすすめの問題集が知りたい!
市役所など公務員を目指す方は、教養試験は第一関門として重要な試験となります。
その膨大な試験範囲に苦労しますが、どのように勉強を進めていくかは大切です。
本記事では、これから市役所を目指そうと思っている方向けに、市役所教養試験対策について大切なポイントを解説していきます。
市役所は人気の公務員なので、教養試験対策の基本をしっかりマスターして、合格を勝ち取れるよう取り組んでいきましょう!

僕自身、独学で民間から市役所への転職を成功していますので、勉強法や教材などはかなり研究をしています。
そのため、教養試験対策についてより詳しく解説できるかと思いますので、ぜひご参考にいただくとよいかと思います。
この記事をお読みいただくことで分かることは次のとおり!
- 市役所教養試験の内容について!
- 教養試験対策に必要な勉強時間!
- 勉強を始めるとよい時期!
- 教養試験対策のポイント!
- おすすめ問題集など!
特に、公務員試験対策の初心者の方におすすめ記事です!
市役所の教養試験とは?

市役所の教養試験とは、簡単に言うと高校などで勉強する国語、数学、理科、社会、英語といった教養科目の習熟度ををみる試験です。
これらの科目から幅広く出題されます。
たいていの人は、「え~、そんなに範囲広いの・・・」ってなると思います。
「ほんとに全部の範囲なの?大学受験と一緒じゃん!」と思うかもしれませんが、全部の範囲です。
具体的に、教養試験の主な内容を挙げていきます。
- 国語
国語、文章理解(現代文、古文) - 数学
数学、数的理解、判断推理、資料解釈 - 理科
物理、化学、生物、地学 - 社会
社会科学(政治、法律、経済、社会)、人文科学(日本史、世界史、地理、思想) - 英語
文章理解
とてもたくさんの分野を勉強しなければなりませんね!
ただし、これらの科目がまんべんなく出題されるのではなく、公務員試験によって重点的に出題される科目・分野はあります。
筆記試験対策を行うときは、受験する公務員の試験配点をよく調べてから取り組むべきです。
市役所の教養試験対策に必要な時間は?

公務員試験対策するのに一番時間がかかるのが、筆記試験である教養試験や専門試験です。
中でも教養試験は、どの公務員になる場合にも必ず受けないといけない試験になります。
かなり広い範囲の勉強となりますが、一般的に公務員試験対策にかかる時間は次のように言われます。
- 筆記は教養試験のみ(専門試験なし)
※論文はあり
⇒500~1000時間 - 教養試験、専門試験あり
※論文あり
⇒1000~1500時間
あくまで一般的にですが、上の勉強時間が目安になります。
市役所は、公務員試験の中でも国家公務員や地方上級試験などと比べると、比較的合格はしやすいですので、上記時間を費やすことができれば十分戦えます。
社会人の方で転職を目指す場合は、「仕事をしながら、こんなに勉強できない」と思う方もいるかとおもいますが、民間企業等職務経験者枠(社会人枠)で受験する場合は、専門試験がない場合が多いので、まだ対策しやすいかなと思います。
とはいっても、教養試験の範囲は膨大なので、何も考えずにがむしゃらに取り組んでしまうと500時間とか1000時間では終わりませんし、合格する可能性も低くなります。
ポイントをつかんで勉強していくことが大切です!
市役所の教養試験対策を始める時期は?

では、市役所の教養試験対策はいつから始めたらよいのでしょうか。
公務員試験の試験日程は次のとおりとなっています。
(※一部取り上げています。)
- 6月後半➀:国家一般職
- 6月後半➁:地方上級(県・政令市)、市役所A日程
※地方上級と市役所A日程は同日 - 7月:市役所B日程
- 9月:市役所C日程
- 10月以降:一部の市役所
市役所については、市によってばらばらの日程になりますが、6月以降に順次始まっていきます。
あなたが受験したい市の試験日から逆算して、試験対策を開始する必要があります。
たとえば、平日3時間、休日5時間の勉強をする方なら、1か月で100時間超の勉強ができますので、前述した「対策に必要な時間」にあわせて、試験対策を始めましょう!
とは言っても、勉強するほど合格する確率は上がりますので、早めに開始するとよいです。
【経験談】僕が市役所に合格したときの勉強時間を紹介!

僕の場合は、民間企業で働きながら市役所を目指して勉強しました。
社会人枠で受験したので、筆記は専門試験がなく教養試験のみの受験でしたが、仕事や家庭の事情等もあったため、勉強する時間が十分に取れてはいなかったです。
筆記試験までですが、約半年間勉強して、時間は350時間程度の対策となりました。
結果的な話にはなりますが、やや少ない時間の勉強でも合格することができたのは、ポイントをうまくつかめて取り組めていたのだと思います。
試験対策に費やせる時間的なハンデがありましたので、教養試験対策を始める前には、たくさんの参考書やネットでの情報を見て、どうやって対策していったらよいかを考えに考えて試験対策をしました。
そういった経験も踏まえ、教養試験対策のポイントを次に紹介します。
市役所の教養試験の対策ポイントとは?

これだけ広い範囲を勉強しようと思うと、闇雲にやっていてはかなりの時間がかかりますし、ライバルに差をつけられます。
配点の傾向や、点の取りやすい分野を考慮して、各教養科目にかける時間配分を決めるべきです。
例えば、以下のように優先度を上げて対策し、得点源とする分野があります。
~優先度の高い科目~(参考)
- 数的処理(数的推理・判断推理・文章理解)
- 文章理解(国語・英語)
- 社会科学(政治・法律・経済・時事)
⇒試験本番での出題数が多い!とくに、数的処理・文章理解は、勉強を続けてコツをつかめば確実に得点できる分野!
優先度や対策方法などは考え方がたくさんあります。
僕が成功した経験をもとに優先度を判断するポイントは3つです。
⇒配点率が高いため、合格のカギとなる!
●得意分野
⇒確実に点が取れる!勉強しやすい!
●範囲が比較的狭く、コツをつかめば解ける分野
⇒対策しやすく、一度できるようになれば確実に点が取れる!
限られた時間でやるなら、このポイントを意識して優先度を決め、反対にこのポイントに反する分野は優先度を下げると良いです。
僕の例で具体的に言います。
- 理系出身で数学的な分野が得意。
- 出題数が多い分野。
これらのことを考えて、数的推理、判断推理、資料対策を最優先で対策しました。
その結果、出題された問題は全て解くことができ、おそらくこの分野は満点を取れたと思います。
過去の試験傾向どおりに出題数も多く、これらを得点源にして教養試験は突破できました。
逆に、日本史や世界史に関しては苦手&膨大な範囲だったので、ほぼ捨て科目状態でした。
日本史、世界史のように範囲が広く、膨大な時間をかけて勉強しても、得点がそれほど期待できない分野は後回しにしたり、ざっくり最低限の勉強をしておくといったようにメリハリをつけて、対策していくとよいと思います。
教養対策のポイントは、得点源を作って、足切りは絶対に避けるように点数を取っていくことです。

限られた時間の中で合格を勝ち取るためには、重点科目を作ることは大切!
試験勉強を始める前に、よく配点を調べ、効率的に点数を稼げるよう取り組むことです。
闇雲に勉強するのは絶対にNGです!
特に優先度の高いと思われる科目については、以下に勉強方法をまとめた記事がありますので、必要に応じてご参考にいただくとよいかと思います。
▼数的処理の勉強法
▼文章理解の勉強法
▼社会科学の勉強法
市役所教養試験対策におすすめの問題集を紹介!

市役所を受験するなら、予備校は行かなくても十分戦えます。
ただし、予備校に行く人はプロの指導のもと効率的な勉強を行っていきます。
独学で対抗するなら、よい問題集を繰り返し解き、確実に力をつけていきましょう!
以下は、市役所試験や地方上級試験の対策におすすめの問題集です。
~スー過去シリーズ~
これはほとんどの受験生が使っている問題集かと思います。
「新スーパー過去問ゼミ」を略して「スー過去」と言います。
過去問を用いて解説してくれるので、実戦さながらのトレーニングができます。
必要な科目を一式そろえるとよいです!
~地方上級教養試験 過去問500~
過去問500は使っている人も多いと思います。
今までに公務員試験で実際に出た過去問集です。
いろいろな都市の古いものから新しいものまで、けっこうな量の過去問が掲載されています。
試験傾向を把握できますし、これを繰り返し解けば、公務員試験で戦える力がつくと思います。
地方上級版と市役所版など受験する公務員ごとにあるので、受験する自治体にあわせて選ぶとよいです。
都道府県と市役所を併願していくなら、地方上級版でよいかと思います。
~地方公務員問題 上級~
この本の構成は、
- 分野ごとのポイントのまとめ
- 練習問題の演習
になっています。
赤シート付きになっていて、「ポイントのまとめ」で重要語句を覚えてから、問題演習という感じで使います。
ポイントを絞って総おさらいができるため、短時間でまんべんなく力をつけていくためにはおすすめです。
個人的には、まずはスー過去で各科目の力をつけて、過去問500で実践トレーニングが基本かなと思います。
(※一部の科目は、スー過去以外におすすめの問題集はあります。下に載せている別記事で紹介しています。)
教養試験対策におすすめの参考書&問題集については、下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご参考にいただくとよいかと思います。
▼数的処理対策におすすめ問題集・参考書!
▼文章理解対策におすすめ問題集・参考書!
▼社会科学対策におすすめ問題集・参考書!
教養試験の土台作りならスタディサプリもおすすめ!
最近、英語学習や中高生の勉強に人気になりつつあるスタディサプリですが、公務員試験対策の一部を扱った講座も出ています。
僕が受験勉強していたときに、この存在を知っていたら・・・と悔やんでいるくらいですが、重点科目を集中的に学ぶことができます。
講座内容の概要は次のとおりです。
~公務員対策講座(高校講座)~
- スタンダードレベル数的推理 10講
- スタンダードレベル判断推理 8講
- スタンダードレベル政治経済<政治編> 5講
- スタンダードレベル政治経済<経済編> 5講
※授業動画とテキスト(ダウンロード可)で構成されています。
※高校講座、大学受験講座なども含めて、4万本以上の授業動画が見れる。
⇒月額2,178円(税込)
重点科目である数的推理・判断推理の基礎的なところから学べるので基礎力をつけるのにおすすめです!
政治・経済もつまづきやすいところですので、土台作りに最適ですね。
大学受験講座(高校講座)の一部に公務員試験対策講座がある形になっているため、高校講座の動画もすべて見ることができます。
月額制なので、試験勉強を開始したときに集中的にやってしまって解約してもよいですし、継続して、苦手科目などの高校講座の動画を見て復習しながら取り組むのもよいですね。
スタディサプリを詳しく紹介した記事もありますので、興味があれば見てください。
14日間無料体験ができますので、一度試してみるとよいかと思います。
≫【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服
※高校講座の資格対策講座に、公務員試験対策があります。
予備校に行くことを考えると、スタディサプリはとても安価ですので、本記事紹介の問題集を買いつつ、あわせてスタディサプリにも取り組むとよいでしょう。
まとめ
市役所を目指して公務員試験対策を始めようとしている人は、教養試験の範囲の広さに途方に暮れることもあるでしょう。
でも、優先順位をつけて試験対策を行っていけば、合格への道は近くなります。
ヤミクモではなく、ポイントを掴みながら勉強し、合格を勝ち取りましょう!
~社会人で公務員を目指す方がまずやるべきこと~
社会人が公務員を目指すときに、超重要なのが「情報収集」!
公務員や試験の全体像を把握するのにおすすめなのが、「公務員転職ハンドブック」です。

大手予備校クレアールが発刊している無料のハンドブックです。
これ一冊あれば、公務員試験の全体像がつかめるため、めちゃくちゃ役にたちます。
資料請求により無料で手に入るため、公務員を目指すなら、まずは手に入れておくことをおすすめします。
下の記事でも詳しく解説しています。
~公務員試験対策のおすすめ記事~
- 予備校選びについて
- 教養試験対策について
- 教養対策⇒おすすめ参考書&問題集
- 論文試験対策について
- 面接対策について
- 集団面接対策について
- 集団討論対策について