【市役所就職は難しい？】公務員試験の難易度・倍率を徹底解説！ボーダー・ランキング

そんな疑問にお答えします！

「地元市役所で働きたい」「市民の役に立つ仕事がしたい」などという方に人気の市役所職員。

そんな市役所就職を目指す方にとって、公務員試験の難易度や倍率などは気になるところ！

本記事では、市役所公務員試験の難易度＆倍率・ボーダーについて紹介していきます。

民間⇒公務員転職の経験を持つ僕が、市役所職員になるための方法を徹底解説しますので、ぜひご参考にください！

【市役所就職って難しい？】公務員試験の難易度を測るのはコレ！

まず結論からお伝えしておきましょう！

基本的に市役所は、公務員試験の中で難易度は低いとされます。

国家公務員などの難易度の高い試験に比べるとやさしい職種です。

ただし、

• 公務員試験という厳しい試験勉強を乗り越えないといけない
• 倍率は国家公務員試験を超える市役所もある

という点では、市役所就職は難しいともいえるでしょう。

公務員試験難易度の指標として見ておくべきポイントは次のとおり！

倍率

市役所の公務員試験において、倍率は就職（合格）難易度に直結します。

• 倍率高い⇒人気が高く、合格が難しい（不合格者が多い）
• 倍率低い⇒人気が低く、合格しやすい

職種にもよりますが、倍率が2倍を切る市役所は少なく、10倍を超えるところもザラにあります。

また、転職で社会人採用枠（民間経験者枠）を目指す方は、そもそもの募集人数が少ない場合が多いです。

受験者が少し増えるだけで、倍率が数十倍～100倍を超えることもあり得るでしょう。

試験内容

市役所の試験内容は、基本的に以下の流れが多いです。

• 第1次試験
  ⇒教養・専門択一試験（筆記試験）
  ※専門なしの市役所もあり
• 第2次試験
  ⇒論文試験（教養or専門）＆面接試験

これらの試験に、集団討論やグループワークを実施する自治体もあり。

特殊な試験が入るほど、公務員試験対策の難易度は上がります。

ただ、ライバルたち全員が同じ試験を受験するので、「市役所就職への難易度に直結するわけではない」と思う方もいるでしょう。

しかし、市役所合格に向けた試験対策は、長丁場となり骨を折る作業。

「それを乗り越えた人たちの中で合格を勝ち取る」という点では、市役所就職への難易度といえます。

ボーダー

公務員試験合格を目指す受験生にとって、ボーダーは気になるところ！

しかし、市役所試験は各自治体ごとに実施され、ボーダー・合格点は公表されていない場合がほとんどです。

一方、国家公務員の総合職・一般職・専門職（国税専門官など）等では公開されているものもあります。

だいたい第1次試験のボーダーは、5～6割といったところでしょう。
（※足切りは、各試験（教養・専門・論文・面接）30％未満など）

市役所の公務員試験においても、ボーダーや足切りというものは存在すると思いますが、少なくとも6割程度は得点できるようにしておくとよいかと思います。

また、公務員試験では、1次の筆記・専門択一試験に重きを置かれがちですが、最終合否を分けるのは2次試験。

面接などの試験対策も重要なので、しっかりチェックしておきましょう！

平均点

市役所の公務員試験は、平均点も公開されていないところがほとんどです。

「どれくらい得点すればいいんだろう？」と不安になりますが、先にも述べたとおり、少なくとも6割以上は目指すようにしましょう！

また、市役所によって、合格者の決定方法は異なり、次の2パターンで決まります。

• 第1次試験～第2次試験の合計点
• 第1次試験（筆記）で不合格者を決める
  ⇒第2次試験の点数で合格者を決める
  ※リセット方式

第1次試験は、最初の関門であり、必ず突破しなければならない壁です。

最近は、「リセット方式」の自治体も増えているようですが、1次の筆記はしっかり得点できなければ合格はありえません。

しっかり筆記対策をしつつ、最終合格を勝ち取れるよう2次対策も万全にしていきましょう！

【難易度の指標】市役所（大卒・転職）の倍率！

市役所の公務員試験において、実際の試験倍率をチェックしていきましょう！

自治体ごとで採用数・人気度は異なりますが、大卒枠と社会人経験者枠（転職）とでは、倍率の傾向は大きく違います。

【大卒枠】市役所の倍率！

市役所の大卒枠は、事務職中心に募集人数は多くなります。

ただし、事務職は最も人気が集まる職種のため、倍率は高騰することも。

合格倍率は、2倍程度～10倍を超えるところも出てきます。

～2021年度「市役所職員」試験結果～
※大卒程度の試験区分を一部抜粋

年度	申込者数	第1次試験 受験者数	第1次試験 合格者数	第2次試験 受験者数	最終合格者数 合格倍率
川口市 事務	533人	ー	99人 （5.38倍） ※参考	86人	39人 （13.7倍）
川口市 福祉	18人	ー	5人 （3.6倍） ※参考	4人	3人 （6.0倍）
姫路市 事務ⅠA	402人	281人	114人 （2.46倍）	ー	17人 16.5倍
姫路市 土木ⅠA	27人	19人	15人	ー	5人 3.8倍
岐阜市 事務職	162人	124人	83人 （1.49倍）	74人	42人 3.86倍
岐阜市 土木	9人	7人	5人 （1.40倍）	5人	5人 1.40倍

市役所の技術系は採用人数が少ないものの、受験者もそれほど多くないため、倍率は低めとなるところが多いようです。
（※年によって異なる。）

【社会人枠】市役所への転職の倍率！

市役所の社会人経験者枠は、年によって募集がない場合も多いです。

基本的に募集人数が少ないため、転職者の競争倍率は高くなりやすい傾向でしょう！

～2021年度「市役所職員」試験結果～
※職務経験者の試験区分を一部抜粋

年度	申込者数	第1次試験 受験者数	第1次試験 合格者数	第2次試験 受験者数	最終合格者数 合格倍率
秋田市 職務経験者 行政	104人	100人	23人 （4.34倍）	※2次合格者 13人 （3次あり）	4人 25.0倍
金沢市 職務経験者 事務	60人	51人	3人 （17.0倍）	ー	1人 51.0倍
金沢市 職務経験者 保健師	8人	8人	ー	ー	2人 4.0倍

先にも述べましたが、市役所の事務職中心に、転職で市役所を目指す倍率は高く、10倍～100倍を超えることもあります。

【市役所は難しい？】公務員試験の難易度ランキング！

市役所の難易度について、他の公務員試験を含めてランキング比較してきましょう！

公務員試験の難易度ランキング！

市役所の倍率がどれくらいなのか、国家総合職、国家一般職、国家専門職、地方上級（都道府県庁・政令指定都市等）とランキング比較した結果は次のとおり！

具体的な受験者数・合格者数は以下のとおり！

～2021年度公務員試験結果～
※大卒区分から抜粋

年度	申込者数	第1次試験 受験者数	第1次試験 合格者数	第2次試験 受験者数	最終合格者数 合格倍率
【市役所】 川口市 事務	533人	ー	99人 （5.38倍） ※参考	86人	39人 （13.7倍）
【市役所】 岐阜市 事務職	162人	124人	83人 （1.49倍）	74人	42人 3.86倍
国家総合職 「教養」区分除く	12,799人	10,504人	2,418人 （4.34倍）	1,591人	1,220人 8.61倍
国家一般職	27,317人	20,718人	11,056人 （1.87倍）	9,045人	7,553人 2.74倍
財務専門官 （国家専門職）	2,503人	1,449人	966人 （1.50倍）	782人	597人 2.43倍
国税専門官 （国家専門職）	13,163人	9,733人	7,415人 （1.31倍）	6,469人	4,193人 2.32倍
地方上級 東京都Ⅰ類B 事務	772人	370人	66人 （5.61倍）	55人	24人 15.4倍
地方上級 熊本県 行政	249人	171人	46人 （3.72人）	42人	23人 7.4倍
地方上級 名古屋市 行政A ※政令指定都市	890人	630人	361人 （1.75倍）	227人	143人 4.4倍

※参照≫人事院採用HPほか

市役所の倍率は、自治体によってまちまちですが、公務員試験全体を見ても低いわけではありません。

やはり、「地元で働きたい」というような受験生も多いでしょうし、国家公務員や地方上級と併願する人も多くなります。

給与等の面で勝る「国家公務員」を目指す受験生のレベルは高いと思われますが、市役所も決して難易度が低いわけではないので、試験対策を十分に行う必要があるでしょう！

市役所の難易度ランキング！

市役所の難易度ランキングも見ていきましょう！

繰り返しになりますが、自治体によって倍率・試験内容が大きく関わります。

一概には難易度ランキングはつけられませんが、ざっくりと以下のような傾向はあるかと思います。

あくまで、イメージとして把握しておきましょう！

市役所の難易度を下げる公務員試験対策！

市役所は公務員試験の中で、難易度低めと言われますが、高い倍率を誇ります。

本気で合格を目指すなら、次の点に注意して公務員試験対策すると良いでしょう！

市役所試験対策に専念する

市役所を目指す方は、他の公務員と併願する人が多くなります。

• 国家一般職に落ちたから市役所にする・・・
• 県庁と市役所で受かった方にする・・・
• 国税専門官の滑り止めに市役所を受験・・・

しかし、「市役所に絶対就職したい」という方なら、専願（単願）で目指すことがおすすめです。

公務員試験の中でも、市役所・地方上級・国家一般職などで、試験内容・試験科目は異なります。

早い段階から、市役所の試験内容を中心に学習を進められれば、ライバルたちよりも「市役所合格に必要な勉強」に多くの時間を費やすことが可能。

たとえば、「専門試験がない市役所」であれば、他の併願を目指すライバルたちが専門試験を勉強している時間に、教養試験や論文試験、面接試験の対策を行うことができます。

試験科目の配点比率で重点科目を絞る

公務員試験合格を目指す方は、重点科目を絞って勉強を進めましょう！

膨大な範囲の学習となる公務員試験は、やみくもに対策を進めてはいけません。

市役所試験においても、科目ごとの出題傾向はあります。

出題数の多い科目に、より多くの時間を費やし、効率的に得点できる方法を検討しましょう！

地元市役所を目指す

市役所就職を目指すなら、地元市役所の方が難易度低めかもしれません。

その理由は次のとおり！

• 志望動機が作りやすい
• 面接での熱意が伝わりやすい
• 近場で受験しやすい

地元であるため、志望動機が組み立てやすく、面接においても熱意が伝わり説得力が増すでしょう！

もちろん、地元でなくても「目指す市役所の魅力」を整理し、熱意があればOKです。

「市役所に就職して、市民のために働きたい」という想いを持って、市役所合格を目指しましょう！

【市役所合格に向けて】採用試験の全体像を把握しよう！

市役所等の公務員試験合格を目指す上で、大事なことをまとめます。

公務員試験にチャレンジするなら、まずは全体像を知ることが超重要です。

地方公務員である「市役所」を目指す際に、見ておくべきポイント（全体像）は次のとおり！

市役所採用試験の流れ（内容・日程等）を知ろう！

基本的に、市役所採用試験は、

1. 第1次試験
   ⇒教養（択一）・専門（択一）試験
2. 第2次試験
   ⇒論文（教養）・面接試験

といった流れです。

自治体によっては、集団面接・集団討論・グループワーク等を実施することも。

市役所合格を目指すなら、「どんな試験があるか？」、「試験科目は？」、「試験日程は？」などといったことはしっかり把握しておきましょう！

公務員試験の全体像を知るなら、予備校のパンフレット請求がオススメ！

クレアールやLECといったところの資料請求（無料）でもらえるパンフレットは、公務員試験までの流れや試験科目等の情報が見やすくなっています。

公務員予備校クレアールの資料

市役所などの公務員合格を目指すなら、すぐにでも取り寄せておくと、効率的に情報収集ができます。

試験対策のスタートが切りやすくなるでしょう！

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市役所のボーダー（合格ライン）を把握しよう！

市役所採用試験の合格を目指すなら、ボーダーは把握しておくべき。

目指す試験の合格点や平均点を知っておけば、何をどれくらい勉強する必要があるのかが明確になります。

ただし、市役所の試験結果（合格点・平均点等）は公表されていないので、最低でも6割以上は得点できるように対策しておくべき。

各自治体の倍率・難易度をチェックしつつ、試験対策に臨みましょう！

市役所の試験対策方法を決めよう！

市役所合格に向けて、試験対策方法を検討する必要があります。

独学で市役所を目指すなら、参考書をひととおり手に入れて、コツコツ勉強を進めます。

ただし、市役所合格を目指すなら、公務員予備校の利用がおすすめ！

市役所採用試験は、公務員の中で比較的難易度はやさしいと言われますが、倍率は決して低くありません。

独学よりも予備校利用で、確実に合格ライン突破を目指す方がベターでしょう。

通信教育なら「ユーキャン」などが有名ですが、国家一般職や地方上級、市役所といったスタンダードな試験対策向けの講座を持ちます。

そのため、「市役所を独学で目指そうと思っていた」という方なら、ユーキャンの教材を使って、効率的に学習を進めるのはあり！

予備校と比べて、圧倒的安価に教材が手に入るので検討の価値はあるかと思います。

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まとめ

市役所への就職は、公務員の中で比較的難易度が低くなります。

ただし、試験倍率は高いので、合格を勝ち取ることは難しい職種といえるでしょう！

市役所合格の難易度や倍率、ボーダーを把握して、万全の試験対策で臨みましょう！