~本記事のテーマ~
- 民間企業から市役所へ転職ってできるの?
- 民間から市役所転職する方法は?
- 民間から市役所への転職っておすすめ?
民間企業に勤めているけど、地元の市役所に転職したいです。
難しいでしょうか?
市役所って社会人からの中途採用もありますか?
公務員試験は難しいって聞くけど、合格する秘訣ってありますか?
そんな疑問にお答えします!
民間企業に勤める社会人は、市役所転職に魅力を感じる方も多いかと思います。
- 給料・退職金の安定性
- 地元で働ける(勤務地の安定性)
- 福利厚生の充実度 ・・・などなど!
~市役所・役場・区役所の違いとは?~
結論を言うと、市役所と役場は同じ位置づけ、区役所は少し異なります。
- 市役所
市に設置される役所 - 役場
町や村に設置される役所(役場) - 区役所
- 東京都23区(特別区)の区役所
市や町と同等。
※一部、担当する業務内容は異なる - 指定都市(行政区)の区役所
都道府県と同等の行政業務を行う一つの機関(横浜市・名古屋市など)
- 東京都23区(特別区)の区役所
しかし、「民間から市役所転職なんて・・・難しいでしょ。。」と思っている方も多いかもしれません!
そこで本記事では、民間企業から市役所転職を目指す方法を紹介していきます。
僕自身、民間企業で働きながら公務員試験対策を行い、”現役”合格しました。
そんな経験も踏まえ、市役所転職について徹底解説しますので、ぜひご参考にください!
~社会人で公務員を目指す方がまずやるべきこと~
社会人が公務員を目指すときに、超重要なのが「情報収集」!
公務員や試験の全体像を把握するのにおすすめなのが、「公務員転職ハンドブック」です。
大手予備校クレアールが発刊している無料のハンドブックです。
これ一冊あれば、公務員試験の全体像がつかめるため、めちゃくちゃ役にたちます。
資料請求により無料で手に入るため、公務員を目指すなら、まずは手に入れておくことをおすすめします。
下の記事でも詳しく解説しています。
【転職方法】民間から市役所は難しい?】
まず結論から言いますが、民間から市役所への転職は可能です!
僕自身も7年務めた民間企業を辞め、市役所への転職に成功しました!
市役所へ転職するためには、各自治体ごとに実施される「市役所採用試験(公務員試験)」に合格すること。
社会人の方が市役所を目指す際に、大事なポイントは次の2つとなります!
- 希望する市役所「受験資格」をチェック
- 勉強時間を確保
まずは受験資格をチェック!
まずは、転職先として希望する市役所の「受験資格」をしっかり確認しておきましょう!
市役所の採用では、基本的に次の点で受験可否が決められます。
- 年齢制限
- 一般枠(大卒等)
⇒~29歳まで - 民間企業等職務経験者枠(社会人枠)
⇒30歳~
※年齢制限は自治体のより異なる
- 一般枠(大卒等)
- 実務経験年数(職種によって条件あり)
ざっくりとですが、30歳程度を境い目にして、採用枠が異なる市役所が多いかと思います。
では、実際の市役所募集要項をみてみましょう。
※以下、参考までに岐阜市HPより2019年度試験要綱を引用(抜粋)
~2019年度岐阜市職員採用試験要綱~
(民間企業等職務経験者枠)
- 事務職
⇒昭和55年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人で、民間企業等における職務経験年数が6年以上ある人。
※30歳~37歳 - 技術職(電気・機械・土木・建築)
⇒昭和55年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人で、民間企業等においてそれぞれの分野で設計・施工管理に携わった職務経験年数が6年以上ある人。
※30歳~37歳
※建築は、さらに一級建築士の免許を有している人。
岐阜市役所では、「年齢制限(誕生日)」と、「民間企業等での職務経験」が受験資格となります。
ちなみに、社会人でも年齢が若ければ、職務経験者枠ではなく「大学卒程度」の枠での受験が可能です。
~2019年度岐阜市職員採用試験要綱~
(大卒程度採用枠)
- 事務職
⇒平成2年4月2日から平成10年4月1日までに生まれた人で、大学を卒業した人または2020年3月31日までに卒業する人(同等の資格がある人)。
※22歳~29歳 - 技術職(電気・機械・土木・建築)
⇒平成2年4月2日から平成10年4月1日までに生まれた人で、大学を卒業した人または2020年3月31日までに卒業する人(同等の資格がある人)。
※22歳~29歳
「年齢制限(誕生日)」と「大学卒業(または同等の資格)」が受験資格とされています。
ただし、大卒枠だと、民間からの転職でも「初任給に職務経験が加算されない」可能性があります。
気になる方は、市役所の人事担当に確認すると良いでしょう。
給与のことは聞きにくいかもしれませんが、気軽に聞いてOKです!
市役所の人事課等が担当窓口になりますが、電話一本で疑問は解決するので、気になることは聞いておきましょう!
市役所試験の合格は難しい?
民間から市役所転職を目指す場合、「市役所採用試験(公務員試験)の合格」が必須です。
試験と聞くと、「難しいんでしょ・・・?」と不安になる方もいると思います。
結論・・・難しいです!
というよりも、公務員試験は学習する範囲が広く、
- 勉強時間の確保
- 勉強を継続する気持ちの維持
が難しいと言えるでしょう。
ただし、重点科目を把握して、効率的に学習していけば市役所転職は可能です。
半年~1年程度、コツコツ勉強を継続できる方なら、十分合格する力をつけられるでしょう。
【転職】市役所の試験内容は?
一般的に、市役所採用試験では、
- 第1次試験
⇒教養試験・(専門試験)
※民間経験者枠は専門試験なしの市役所も多い! - 第2次試験
⇒論文試験&面接試験
※その他、集団討論やグループワークを実施する自治体もあり!
という流れで、合格が決定されます。
とくに、勉強時間のウエイトが大きいのは、第1次の教養試験・専門試験。
膨大な範囲&内容も難しい学習になりますが、市役所試験の場合、民間からの転職枠においては「専門試験」がないところも多くなります。
(※下に掲載の試験要綱は、専門試験ありのもの)
そのため、教養試験のみであれば、試験勉強の難易度は大きく軽減されるでしょう。
転職先の市役所の試験要綱はHPからチェックできます。
公務員試験対策を始める前に、どんな試験が行われるか確認しておきましょう!
民間から市役所転職する場合の倍率は?
市役所の公務員試験の倍率は、大卒採用枠で「2倍程度~10倍を超える」ところも出てきます。
一方、民間企業等経験者枠(社会人)の場合、そもそもの「募集人数」が少なく、事務職中心に高倍率になりがち。
合格倍率が10倍~100倍を超える市役所もあるでしょう。
僕が市役所(事務職)転職を勝ち取ったときも、50倍を超える倍率でした。
狭き門で合格が難しい試験となるため、しっかり試験対策しておくことが重要です。
前述の岐阜市の例で言うと、民間企業等職務経験の採用予定人員はそれぞれの職種で「若干人」とだけされています。
大卒採用の内定者で辞退者がいたり、良い人がいれば取るみたいな感じでしょう。
ちなみに、この年の最終合格者は、事務職3名、技術職3名。
倍率は、
- 事務職
⇒倍率12.3倍(1次試験受験37人、合格3人) - 技術職
⇒倍率2.0倍(1次試験受験6人、合格3人)
その他の市役所について、民間等からの転職倍率は以下のとおりとなります。
~2021年度「市役所職員」試験結果~
※職務経験者の試験区分を一部抜粋
年度 | 申込者数 | 第1次試験 受験者数 | 第1次試験 合格者数 | 第2次試験 受験者数 | 最終合格者数 合格倍率 |
---|---|---|---|---|---|
秋田市 職務経験者 行政 | 104人 | 100人 | 23人 (4.34倍) | ※2次合格者 13人 (3次あり) | 4人 25.0倍 |
金沢市 職務経験者 事務 | 60人 | 51人 | 3人 (17.0倍) | ー | 1人 51.0倍 |
金沢市 職務経験者 保健師 | 8人 | 8人 | ー | ー | 2人 4.0倍 |
【合格経験を紹介!】民間から市役所転職の秘訣!
膨大な範囲で難しい勉強や市役所転職枠の高い倍率を考えると、
「民間から市役所転職は、やっぱ難しいか・・・」
と思う方も多いかもしれません。
しかし、僕が成功したように決して不可能ではなく、ポイントを押さえて試験対策していけば、合格率を上げることはできます。
以下に、民間から市役所転職に向けた手順&秘訣を紹介していきます。
- 情報収集⇒必要な勉強に集中!
- 勉強方法を決める!
- 地元市役所を目指す!
情報収集⇒必要な勉強に集中!
まずは、目標とするものの全体像を知ることから。
これはめちゃくちゃ大事なステップで、とにかく公務員試験について徹底的に調べましょう!
繰り返しになりますが、市役所合格を目指すなら、
- どんな試験があるか?
- 試験科目は?
- 試験日程は?
などといったことはチェックしておくべき。
こういった試験情報(全体像)をチェックするために僕がおすすめするのは、予備校のパンフレットを利用すること。
公務員試験対策のプロである予備校なら、最新で正確な情報を仕入れることが可能です。
クレアールやLECといったところの資料請求(無料)でもらえるパンフレットは、公務員試験までの流れや試験科目等の情報が見やすくなっています。
無料の資料請求をするだけでもらえるので、ぜひチェックしておくと良いでしょう!
資料が来たら、まずはひととおり読み込むこと!
効率的に情報収集し、公務員試験に向けて好スタートを切りましょう!
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~公務員試験対策は捨て科目を作ってナンボ!~
市役所試験対策において、やみくもに勉強しても時間が足りません。
民間企業等に勤める社会人の方なら、なおさら。
たとえば、試験勉強の大きなウエイトを占める「教養試験」対策においては、数的処理・文章理解を中心に学習を進めるとよいですね。
出題傾向は、よくチェックしておきましょう!
勉強方法を決める!
市役所転職への勉強法として、次の3パターンあります。
- 公務員予備校に通う(通学・通信講座)
- 通信教育教材を利用する
- 独学
独学で市役所を目指すなら、参考書をひととおり手に入れて、コツコツ勉強を進めます。
ただし、確実に市役所合格を目指すなら、公務員予備校の利用がおすすめ!
民間で仕事をしながら試験対策するのは大変ですし、市役所によっては、社会人枠の倍率はかなり高くなります。
少ない時間で効率的に合格を目指すなら、予備校利用がベターでしょう。
安価な通信教育を利用するなら、「ユーキャン」などが有名。
国家一般職や地方上級、市役所といったスタンダードな試験対策向けの講座を持ちます。
予備校に比べてかなり安価で、効率的な学習が進められるため、時間がない社会人の方にもおすすめです。
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個人的には、公務員試験対策は通信講座一択。
通信がおすすめな理由は次の点です。
- 教材選びが不要
⇒合格に必要な教材が手に入り、勉強にすぐ取りかかれる
※予備校に比べて安価 - 効率的に学習&合格できる
⇒試験対策のプロが作った教材だから、無駄がない - 自宅で学習できるため、時間効率が良い
⇒予備校のように通塾時間不要。空いた時間をすべて勉強に費やせる
僕が公務員転職を目指したとき、最初に思ったのが「何をどれだけ勉強したらいいんだろう?」ということ。
通信講座や予備校なら、そういった悩みはなくなり、効率的に合格を目指せます。
ただし、通信を選ぶなら実績ある有名どころがオススメ!
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地元市役所を目指す!
民間から市役所転職を目指すなら、地元市役所の方が難易度低めかもしれません。
その理由は次のとおり!
- 志望動機が作りやすい
- 面接での熱意が伝わりやすい
- 近場で受験しやすい
地元であるため、志望動機が組み立てやすく、面接においても熱意が伝わりやすいです。
ゆかりのない市役所を目指すよりも説得力が増すでしょう!
もし、あなたが市役所の面接官側だったら・・・
同じような人柄・能力であれば、「地元の社会人」と「遠方の社会人」、どっちを採用するでしょうか?
地元が絶対ではありませんが、転職を成功させるには、採用側の気持ち(想い)をイメージすると良いでしょう!
もちろん、地元でなくても「目指す市役所の魅力」を整理し、熱意があればOKです。
「市役所に就職して、市民のために働きたい」という想いを持って、市役所合格を目指しましょう!
民間から市役所転職したい方によくあるQ&A!
民間から市役所転職を目指す方が、よく疑問を持つことにお答えしていきます。
公務員試験対策の勉強時間について
公務員試験に受かるためには、一般的に1000時間以上の勉強時間が必要とされています。
とくに、1次試験の筆記試験(教養・専門)。
出題される範囲は広く、試験対策に時間を要します。
ただ、市役所で民間企業等職務経験者の受験では、専門試験がないところも。
その場合(筆記が教養のみ)には、500時間以上の勉強時間で合格することも可能です。
500時間だと、1日3時間の勉強なら半年程度の勉強期間。
まずは、受けたい自治体の試験内容を確認し、早めに学習スケジュールを立てましょう。
転職すると給料は上がる?
民間から転職すると、給料については気になるところ。
結論、初めは年収が下がることが多いかもしれません。
(※もちろん、前職の給与にもよる。)
市役所のような公務員は、世間一般の平均よりやや低めの給与水準に設定されます。
転職で「民間企業等経験者枠」の入庁なら、職務経験年数は給与に反映されますが、それほど大きくないでしょう。
ただし、公務員は着実に昇給していきますし、40代・50代になるとそれなりの年収になります。
退職金もしっかりと出るので、将来的な面を考えれば、十分良い待遇であると言えるでしょう。
市役所の仕事ってつまらない?
民間から市役所転職を目指す人は、仕事について不安に思う方も多いかと。
「つまらない」「楽しくない」という口コミを見ることもあるのではないでしょうか。
結論、あなたの価値観によると思います。
市役所は、民間の利益追求とは異なり、税金を使って市民生活を支える仕事。
基本的には、決められたことを正確に素早くこなすことが求められます。
また、「市役所の仕事は楽」というイメージを持つかもしれませんが、部署や担当によって業務量は大きく異なります。
激務部署と言われるものは存在しますし、公務員である以上、災害時などやらなければならない仕事のときは、夜中も休日も関係なし。
人事異動は2~3年に1回ですが、配属先で運命は決まるといっても過言ではありません。
まとめ
民間から市役所転職へのポイントは以下のとおり!
- 民間から市役所への転職は十分可能!
- 受験資格の年齢制限や職務経験については、自治体ごとで決められる。
⇒受けたい自治体のHPでチェック! - 公務員試験対策は、多くの時間が必要!
⇒受けたい自治体の試験内容をHPで調べ、早めにスケジュールを立てて取り組む。 - まずは公務員試験の全体像をチェックする!
- 独学も可能だけど、合格の可能性を上げるなら、予備校や通信教育の利用も検討する!
市役所転職を検討したときに、まず大事なのは「公務員試験について、よく知ること」。
全体像を把握し、最短ルートで合格できるように戦略を立てていきましょう!
▼クレアールの資料請求で公務員試験の情報を集める!
(※公式HP)
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~市役所の試験対策記事~
▼市役所のなり方を紹介!
▼市役所向けにおすすめ予備校!
▼市役所への勉強法!
準備中!
▼市役所の難易度(倍率・ボーダー)!
▼市役所の教養・専門科目!
▼市役所教養試験におすすめ問題集!
▼市役所の履歴書・エントリーシート対策!
▼市役所の面接対策!
▼市役所の集団面接対策!
▼市役所の面接カード対策!
準備中!
▼民間から市役所転職の秘訣!(社会人向け)
~市役所の仕事関連記事~
▼市役所の仕事内容を紹介!
▼市役所のやりがい!
▼市役所に向いている人を紹介!
▼市役所の年収・給料事情を紹介!
▼市役所のボーナスを紹介!
▼市役所の退職金を紹介!