~本記事のテーマ~
- 市役所職員の辛いことって?
- 市役所の仕事できついことはあるの?
公務員希望で、市役所を目指しています。
市役所の仕事で辛いことってありますか?
そんな疑問にお答えします!
市役所は、地方自治体として「住民生活に近い業務」を担い、やりがいも大きい仕事です。
しかし、職員としての仕事には辛い面もあるのは事実。
本記事では、元市役所職員の経験をもとに、仕事の辛いこと&きついことを紹介していきます。
僕自身は民間企業から公務員に転職し、市役所を3年勤めた経験がありますが、市役所の実態については、ひと一倍詳しく紹介できると思います。
その理由としては次の3つ。
- 市役所では、いわゆる激務部署と呼ばれるところでがっつり仕事をしていた。
⇒本当に辛いところ・きついところも見ている! - 全庁的に、様々な部署と関わる仕事をしていた。
⇒他部署の方との関わりも深く、仕事内容の情報なども豊富! - 民間経験もある。
⇒市役所の仕事に対して、客観的な見方もできる!
市役所を目指すなら、仕事の良い面ばかりではなく、つらいところも知っておくと良いかと思います。
ぜひご参考にしてみてください!
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市役所の仕事内容は?
市役所の仕事は、部署によっていろんな業務があります。
- 窓口業務
- 電話応対
- デスクワーク
- 打ち合わせ
- 外回り など
仕事で応対する相手は、住民、業者、市役所内の職員、国や県などの行政機関といったところ。
部署によって、「会社が違うのでは?」というくらい、業務内容も雰囲気も異なるでしょう。
市役所では、これらの業務を淡々とこなしてきます。
仕事を進める上で、楽しいこと・つらいことはさまざまあるでしょう。
▼(参考)市役所職員の一日のスケジュール!
市役所の仕事の辛いこと・きついこと9選!
では、市役所の仕事の中で辛いこと・きついことについて、代表的な事例を9つ挙げてみます。
- 住民のクレーム対応。
- 住民の無茶な申し出に断り続ける。
- やりがいのない仕事を淡々とやり続ける。
- やらなければならない仕事があると徹夜してでもやる。
- 上の言うことは絶対である。
- 異動が多い。
- プライベートでも公務員。
- 市役所内の人間関係。
- 給料が低い。
これだけあると、「市役所の仕事ってめっちゃ辛いじゃん・・・」って思った方もいるかもしれません。
しかし、仕事内容については部署によって全く異なったりするので、ずっと同じ辛さを味わうわけではないです。
辛い仕事もありますが、マイナスイメージばかりを持つ必要はありません。
市役所はやりがいのある楽しい
住民のクレーム対応
住民の中には、市役所に対して「強気」で来る人がいます。
相手が公務員で何も言えないことをいいことに、個人のイライラも含めてぶつけてきます。
市役所職員としては、どんなお客様であっても無下にできませんし、対応を間違えると大事にもなりかねません。
中には悪質なクレーマーもいて、毎日のように来て、何時間もクレーム言っていく人もいますので、目を付けられると大変です。
市役所の仕事にクレーム対応は付きものと思った方がよいでしょう。
住民の無茶な申し出に断り続ける
住民は、市役所を「何でも屋」だと思って、できないことでも無茶を言ってくることがあります。
個人的な問題であったり、住民同士のトラブルであっても、何かとこじつけて市役所に何とかしてくれと言っています。
「市役所で対応できないことです」と断っても、「市役所は困っている市民を助けるためにあるんじゃないの?」という言葉を投げかけてくる人も。
そんなどうしようもできない申し出にも応対しなければならないのは、市役所の仕事の辛いことです。
丁寧に断り続けても、捨てゼリフは「税金で飯を食ってるくせに」という言葉です。
市役所に勤めていると、部署によっては日常的にあることです。慣れてはきますが、何度言われても気分のいいものではありません。
やりがいのない仕事を淡々とやり続ける
極端な言い方かもしれませんが、市役所の仕事にやりがいはあまりないかもしれません。
淡々と作業をこなすことが好きな人には良いと思います。
市役所の仕事は例えば次のような感じ。
- かわるがわる来る住民の対応を一日中する。
- 国や県からの毎年お決まりの照会文書に対する回答作成する。
- 議会対応資料の作成。
- 予算決算の資料作成。
- 苦情や市有地の工事等の場合、市内の現場確認。
- 決裁文書の作成。
・・・など。
部署によって仕事内容は様々ですが、上記のように淡々とこなしていくような作業になります。
市役所の仕事は、必ず「決裁」というものを取って遂行していきます。
仕事をするための仕事ですね。
地味に、決裁文書を作成する時間はけっこう大きいかもしれません。
慣れると抵抗がなくなるとは思いますが、公務員ならではの仕事を淡々とこなしていく感じになるので、人によっては辛いと感じると思います。
やらなければならないことは徹夜してでもやる
市役所の仕事は、基本的に担当制で、業務ごとにやる人が割り当てられます。
そのため、分担された業務内で負荷が大きくなった時でも、自分でなんとかしなければならないことがあります。
これはけっこうきついですね。
そんなとき親切な上司であれば、手伝ってくれたり、手が空いている人に配分してくれるのですが、「律儀な公務員」もけっこう多くて、担当の仕事だからと見ぬふりをする人もしばしば。
市役所の仕事は、住民がらみの仕事や、議会関連、県や国など上部団体との関係がある仕事なので、期限までに絶対やらないといけないことがあります。
終わらなければ夜中まで残業したり、土日を返上して仕事しなければならないときもあるでしょう。
公務員に楽なイメージを持っている人は、市役所の仕事は「泥臭くて辛いこともある」というのを知っておいたほうがいいです。
上の言うことは絶対である
市役所の仕事では、指示命令系統が大切なので、上の方針に従わなくてはなりません。
自分の考えだけで動いていて評価する人はいませんし、市役所の仕事で求められることは「決められたことを忠実にこなすこと」です。
たとえ、どんな辛い仕事であっても、上が決めてしまうと、遂行しなければなりません。
例えば、確実に荒れることが予想される住民説明会なども、行けと言われれば行かなければなりません。
時代は変わりつつあり、部下にも創造性を持って仕事に取り組むことが必要になってきていますが、まだまだ風通しがよい職場とは言えないです。
異動が多い
市役所では、3年程度の周期で人事異動となります。
市役所内で部署が変わると、仕事内容は全く異なるものになりますし、職場の雰囲気も会社が違うんじゃないかというくらい変わります。
仕事を一から覚えるのはなかなかきついですし、精神的にもこの変化に慣れるのは簡単ではないですしね。
それが数年に1回という頻度で来るため、環境の変化が嫌いな人は、市役所の仕事は辛いと感じます。
ただ、市役所の場合は、異動と言っても庁内の他部署か、近くの関連施設になるので、住居を変えるような異動はないでしょう。
市役所職員のありがたい面もあります。
プライベートでも公務員
市役所職員の辛いのは、プライベートでも公務員であるということです。
市役所に勤める人は地元出身の人が多いですし、住民の目がいつも光っていますので、日々、公務員としての立場で過ごさなければなりません。
居酒屋なんかで、うかうか仕事の愚痴なんかを聞かれては、問題にもなりかねませんので、いつも気を張っていないといけないのは辛いところです。
市役所内の人間関係
市役所という狭い世界にいるため、派閥のような輪を作りたがる人が多いです。
職員は地元の人が多いので、同じ高校、同じ大学で派閥意識があったりします。
年数を重ねていき、管理職クラスになると派閥は顕著に現れるので、部下としては仕事で巻き込まれることもあるので辛いです。
給料の低さ
特に年齢が若いうちは、基本給は低いです。安定して上がっていきますし、40代くらいからの給料は、まあそれなりに悪くないとも思います。
将来的なことを考えるといいかもしれませんが、先に述べてきたような、市役所の仕事の辛さを考えると、割に合わない給料かなと思います。
ただ、ボーナスはそれなりにもらえるので悪くもないですね。
市役所でとくに辛い部署は?
市役所では特に忙しい部署がありますが、代表的な激務部署と言われるのは次のとおりです。
~激務部署~
- 財政課
- 人事課
- 生活保護関連
~人口規模や方針によってかなり忙しい部署~
- 国民健康保険課
- 商工観光課
~時期によって極端に忙しい部署~
- 税務課(住民税)
※激務部署の一例。市役所によっては、その他にも激務部署はある。
忙しい部署を除けば、案外、楽な部署も多いです。
もし、あなたが激務部署に行ってしまったとしても、数年後には人事異動が必ずありますので、期限付きで耐えるしかないですね。
ただ、無理して「うつ病」などの病気になってもいけませんので、きついときは人事課や上司に相談すればOKです。
辛い人を放っておいて退職されるのは、人事課としても避けたいところ。
なにかしら対応してくれるでしょう。
市役所の仕事が辛い・きついと思ったら上手にストレス解消しよう!
どんな仕事も、「辛いこと」「きついこと」はあります。
市役所の仕事においては、「公務員」であるがゆえ、独特のストレスを感じることも多いでしょう。
そのため、余暇を上手に活用し、ストレス解消していくことが大切!
ストレスをためないようリフレッシュしながら、市役所の仕事に勤めていきましょう!
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まとめ
仕事をする上では、市役所でも民間企業でも辛いこと・きついことは多々あると思います。
そう考えると、市役所でもっとも辛いことは「給料の財源が税金」であることによって、住民からの目が厳しいことが一番ではないでしょうか。
とは言っても、市役所の辛い仕事でもやりがいがあることもありますし、同期や仕事仲間もいますので、悪いことばかりではありません。
市役所の職員になりたいという方は、こういった現状も知ったうえで目指してみることが大切だと思います。
仕事を選ぶときは、その職場の人や経験者に聞くのが一番。
市役所目指すにしても、民間企業を目指すにしても、職場調査をしっかりとして、自分に合った仕事を目指しましょう!
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